ドバイ最後の夜
アメリカの方面に飛ぶと時差がきつい。
ヨーロッパの方面に飛ぶと時差はきつくはないが
夜は早く眠くなり、朝は暗いうちから目が覚める。
ドバイに来て私は急に朝方になり、朝の4時に毎朝目が覚めた。
夏のドバイでも朝の4時は真っ暗である。
でも朝の4時から暑い!!
誰にも会う約束が無いので、本当にこの3日目は何もする予定がなかった。
本は読みきれないくらいスーツケースに入れてきたので一日中プールサイドやお部屋で読書も悪くは無い。
でも折角ドバイにいるんだから!
朝から昨日のリベンジでゴールドスークへ向かう。
その段階で私はショッピング天国ドバイで何も買っていないことに気がついた。
このままじゃ家に入れてくれない。
昨夜のような熱気はないものの朝からゴールドスークは金の宝飾品を探すアラブ人で溢れかえっていた。
一先ず、一見のお客が多い店に入って、店員を捕まえて、女性用のネックレスが見たいと言う。本当にあんたはクレオパトラか?とこちらが恐ろしくなるような凄い派手なデザインのネックレスが売られている中、最もシンプルなネックレスを見つけた。
店員さんに言わせるとこれはネックレスじゃない!単なるチェーンだと言う。
金額を尋ねると、秤に載せて、17000ディルハムと言う。
日本円で5万円以上!日本人と言っても吹っかけられたものだ。
私は昨日別の店でずっとアラブ人と店員さんのやり取りを綿密に観察していた。
どの大きさのチェーンがどのくらいの値段か目星は付いていた。
この重さなら2万円もしないはずだ。
「高すぎる!」と言うと
「幾らなら買う?」と聞いてきた。
このセリフを話す店員から買う気は全くないので昨日の店へ移動する。
同じようなチェーンを見つけて値段を聞くと1本15000円ほど。
これなら昨日の調査を考えても適正な価格だろう。
その価格から値段交渉をするも、びた一文負けてくれなかった。
でも妻へドバイのお土産が買えたので少しだけ満足して店を出る。
旧市街の観光地に移動するも昼間でもなかなかタクシーが拾えない。
ここドバイでは本当にタクシーの需要と供給にバランスが大きく崩れている。
個人旅行では要注意である。
生まれて初めてのアラブ料理をランチで食べた頃から、私のお腹の調子が悪くなってきた。
何とかホテルの部屋に戻り、トイレに篭るも、3月のカンボジアの状況と少し勝手が違っていた。
お腹はゆるいのだがそう痛くは無い。
その代わりに肛門の周辺がとても痛いのだ。
歩くのにも支障が生じるくらい肛門が痛いのだ。
原因はタイ料理のトウガラシか?
一日目の夜はホテルのタイ料理、昨日の夜は、ホテルの前のショッピングセンターの中にあの有名なタイ料理の「マンゴーツリー」を見つけて2日連続のタイ料理のディナーを取っていたのだ。
辛い唐辛子が消化されて肛門の辺りまで降りてきたのか?
痛い!
最後の晩餐はどうしよう?
全ての食事をお一人様で食べていた私は最後はやはり自分が好きなものを食べようと決意した。
そしてそして、肛門の痛い私は3日連続のタイ料理ホテルのためにホテルのメインレストラン「タイ料理」の店に行くのだった。
そんなにタイ料理が好きなのならドバイでなくてバンコクへ行けば?
今度から、そうする。
このホテルの場所はバージュアラブを中心に大きな都市が建設されていた。
ドバイモールと言う巨大なショッピングセンターがオープンしてバージュアラブが完成した暁には私はまたドバイの地を踏みたい。
1週間で景色が変わると言われるドバイの次回が私は楽しみだ。