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中野浩輔
ステキな笑顔

キレイな白い歯は、あなたの笑顔を
よりステキに見せます。理想的な自分の歯で、
もっと自分に自信がつく!
歯医者さんからキレイになりたい
あなたに送る、デンタルブログ!

Dr.中野の活動記録 2008-8-21

バイの熱い夜

スパの担当者の話を聞くと、


「私の予約は最後までできていなく、


取り消しとなった」と言われる。


「取り消しの理由は、私が最後の確認の返事を寄こさなかったからだ!」と言う。


押し問答が続いたが、先方も自分に落ち度があると思ったのか?


4時は無理だが、4時半ならスパの部屋を何とか用意できると言ってきた。
そして私は、何とか何とか「バージュアルアラブ」への潜入に成功したのだった。


 


このホテルは凄い!


近未来的な奇抜なデザインとアラブ独特の文化が融合して
なんとも言えない雰囲気を醸し出している。


フロントはなくてチェックインは全てお部屋でするらしい。


入り口には何名もの人がいて、デーツというアラブのデザートを配るものや
ローズウォーターを配るものや、アラビアンコーヒーをサービスするものなど
それぞれの役割があるようだった。


全てのお部屋がスイートで、最低の宿泊料が13万円ほど。


おいそれとは宿泊できないこのホテルのお客様はヨーロッパのセレブと
アラブのお金持ち!


お金持ちは見た目もカッコいい人が多かった。
本当に世の中には凄い世界があるものだ。


 


この7つ星のホテルの18階にアッサワンスパがある。
このスパも入り口だけでもキラキラしていて豪華絢爛である。


60分のスパは、その気持ちのよさに、ほとんど眠っしまって、感想など何も無い。


さあ、バージュアルアラブも体験したし、ホテルに戻ろうか?それとも
妻のお土産を探しにダウンタウンへ繰り出そうか?


ホテルの表に出ると、そこにはいつものホテルの前に数台待っているタクシーは1台もなかった。


ホテルのリムジンか、レクサスのリムジンしかなかった。
普通のタクシーは、往路はよくても復路は無理らしい!


ここは思い切ってレクサスのリムジンで、ドバイのブランドショッピングはここと
呼ばれるバールジュマーンセンターへ向かった。


リムジンの運転手が、その場で降ろすだけでいいですか?それとも待っていましょうか?と聞いてくるので、片道だけの利用で長い距離を誰も乗せないで帰るのは、効率が悪いので帰りも稼ぐためにそう言っていると私は解釈した。


 


しかしその解釈は大きな間違いで、運転手さんは好意で言っていた事に私はすぐ気が付くことになった。


バールジュマーンセンターに到着すると、そこではタクシーを待つ長蛇の列が出来ていた。


本当に長蛇で最後の人はこのままじゃ2時間位待つんじゃないかと想像された。


 


さっきのリムジンを返したことをすぐに後悔した。


ショッピングは何も買わないですぐ終わったので、そこからタクシーを捜すのが大変だった。


このままここで列に並んで待つことは私には出来ない。


少し移動してタクシーを捜そう。そう思った私は、外を歩き出した。


 


しかし夕方とはいえ、ドバイの暑さは半端ではない。



5分も立たないうちに汗が噴出してくる。



また基本的にドバイの街は工事中が多いのと、人が歩くように設計されていないので、すぐ目の前のホテルに向かおうと思っても、なかなか辿り付かない。


20分ほど掛かって目の前のホテルへと到着!しかしここにもタクシーの姿は無い。


かなりの時間が経過した時に一人の人が私に声を掛けた。
「どこまで行くんですか?」


私は、ホテルへ帰ることと、さっきのセンターでお土産を買えなかったので
ゴールドスークと言う金製品を売っている場所へ移動するかどうか?タクシーが捕まらない状況を考えて、秤にかけた。


「何とかなる」そう決心した私は、その人に「ゴールドスーク」へ行きたいと言うと
その人はホテルのリムジンの運転手の人で、わざわざ車を私のために出してくれた。


ゴールドスークは凄い熱気に溢れていた。


ここの金製品はデザインじゃなくて重さで価格が決定する。
豚肉を売るように秤で重さを測って価格が決定するのだ。


妻に金のネックレスを買おうと粘った私だが、アラブ人の強引さに後ろに押されて結局何も買えずにスークを後にした。


このような市場では、余り遅い時間になればリスクも高まり、タクシーが拾えない!!


これはアジアでも同じである。
ソウルの東大門市場、台北の夜市、バンコクのバッポン、全てタクシーがなかなか拾えない。


早く帰ろう!


そう決心した私は表通りに出ると、既に時が遅かった事に気がついた.



そこで私が見た光景は多くの人が参加してのタクシーの争奪戦だった。


到着したタクシーに一列で並んで順番に乗るんではなくて、人より先にタクシーへ向かって窓口から運転手に交渉してタクシーに乗り込むのだ。


私は決してそのような行為は苦手ではないが、押しの強いアラブ人と欧米人に圧倒されて
20分経過しても30分経過しても1台のタクシーを確保することができなかった。


同じ境遇の観光客は私だけでなくて、横の英語を話すカップルも
30分以上タクシーを止めることができないでいた。


次から次にタクシーは来るのだがタクシーを待つ人が圧倒的に多い。
ここでは需要と供給のバランスがいびつに崩れていたのだ。



そのとき、アジア人の1人の若いお兄ちゃんが、その欧米人のカップルに話しかけた。



「この時間は、タクシーはほとんど捕まらない!私と金額を交渉しないか?」
「どこどこまで幾ら?」
「80ディルハム」
「高い!60にしろ!」
「いや私もビジネスでしているので、まける事はできない」


シロタクだ!


アジアでも多いのだが、認可されていない白タクの被害は多く報告されている。
普通の金額の2倍や3倍を平気で吹っかけてきて、それも現地に到着すると勝手に値上げしたり、交通事故を起こしたり、国によっては金品の強奪も報告されている。


海外では、絶対に白タクに乗ったらいけない!
これは海外旅行者の間では常識である。


その欧米人のカップルは、一度は値段交渉が成立したものの、安全面での不安を感じたのか?次の瞬間、交渉は決裂した。


その時に、私の前に一台のタクシーが止まった。
そのタクシーに私と、アラブ人のの女性と、さっきの欧米人カップルの3組が殺到した。


アラブ人の女性が一番に運転手と話をしたので、負けたと思った瞬間
タクシーの運転手は欧米人のカップルに乗れとサインを出した。


これに怒ったアラブ人は運転手に文句を言うと、その運転手は「客を選ぶのは私だ!」と捨てゼリフを残して走り出していった。


 


負けた!完敗だ!!このままではいつまで経っても帰ることが出来ない。
そして、ドンドンと夜は更けて、リスクは増大する。


意を決した私は何を思ったのか、さっきの白タクの運ちゃんに自分から声を掛けた。


「ジパレスホテルまで幾ら?」
「80ディルハム」
「高い!60にしろ!」
「いや私もビジネスでしているので、まける事はできない」
 
普通じゃ30が相場なので相場の2倍以上である。
でも2倍でも安全に帰ることができるなら高くは無い。


私は彼の金額を飲み込んで交渉は成立した。


 


彼の車は駐車上の奥のほうに止められていた。
窓ガラスは汚くて、外がよく見えないほどの、ぼろい車だった。
失敗した!事故でも起こすとどうしよう。


また違う道を走って、暗がりに連れ込まれたり、仲間が来て金品や命を要求されるとどうしよう!


幸い、道は凄く混んでいるので、いざとなれば車から飛び降りて走って、車と反対方向へ逃げると、まさか車を置き去って追いかけることはないか?


そんな思いで、こわごわと車に乗り込んだ。


とりあえず少しでも仲良くなろうと運転手の彼に話しかける。



「どこから来ている?」
「バングラディッシュ」
「ドバイに来て何年?」
「4年!」
「家族は?結婚しているか?」
「独身だ!家族はいない!」
「両親はバングラディッシュにいるのか?」
「父親は死んでもういないが、
母親はまだバングラディッシュにいる」


この辺りから私は皮膚感覚として身の危険を感じる事は無くなっていった。
道も間違っていないし、意外に安全運転を心掛けている。


 


ただ唯一の問題は、問題は、このバングラディシュ出身の彼がホテルの場所はよく知っていると言いながら、実は場所を知っていない事だった!!


私は夜のドバイで、運転手の彼と2人で工事中の人に声を掛けながら
ホテルの場所を探して何とかホテルへと戻るのだった。


いたるところが工事中のために一方通行が多く、入り口が規制されているので
近くににはいるのだが戻るに戻れない!!


今日1日は、本当に長かった。


岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」
院長中野 浩輔

  • 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
  • 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
  • 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
  • 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。

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