コロンボで
スリランカは内戦が続き、テロ等が起きているので
空港の警備にもかなり気合が入っている。
自動小銃を持った警官が、何名も警備している姿は
平和ボケしている日本人の歯医者には凄いとしかいいようがない。
何とか空港からそう遠くないニゴンボに付いた私は
深夜にホテルにチェックインをした。
心配したビザはスリランカの入国には必要なかった。
またホテルに依頼した送迎は、私の名前を書いたプラカードを持った
スリランカ人が丁重に迎えてくれた。
送迎車の運転手さんとのお互い下手な英語のやり取りは長旅で疲れた私にはすこし鬱陶しかったが、無事にホテルに到着する喜びが勝った。
今回の宿泊はニゴンボにあるブルーオーシャニックビーチホテルだ。
朝食コミで、ダブルの広い部屋が、1泊5000円はトランジットでは
充分である。
実はこのホテルは2度目だった。
かなり前にモルディブへのトランジットで、このホテルへ家族で宿泊したときは
バスタブはなくて、シャワーのみ!そのシャワーもお湯が出なくて
茶色い水がチョロチョロでるだけ!
家族は部屋の外に群がっていたヤモリの大群に恐れをなした。
また部屋の外では波の音がうるさくて、一睡も出来ずに朝を迎える経験をした。
今回は2度目の宿泊で、以前のようなヤモリの姿はなかったが
湿ったシーツのベッドは心地よいとは決して言えなかった。
また蚊の襲撃に夜中にあって、湿ったシーツを蚊帳のようにして
朝まで蚊の襲撃から身を守った。
波の音は以前よりもうるさくなかったが、早朝になると鳥の鳴き声がとてもうるさくて閉口した。
1時過ぎに就寝して、現地時間の5時過ぎには鳥の鳴き声がうるさくてうるさくて
目が覚めた。
朝食に特別にリクエストしたパサパサのフレンチトーストを頬張りながら
それでもなぜか、少しだけ居心地の良さを感じる私だった。
安い宿の方が性にあっているんだろうか?
このホテルはスリランカでは大手のジェットウイングが経営しているのだが
数年前にこのホテルの横にはザビーチというニゴンボで始めての5つ星と呼ばれるホテルをオープンさせた。
ビーチ沿いにそのホテルに潜入してみると、さすがに5つ星は違う。
アマンのようなハードに似せたホテルだった。
プールもブラックプールもどき!
欧米人が数名くつろいでいた。
肝心のサービスはいかに?いつかは経験するだろうか?
またこのブルーオーシャニックビーチホテルとザビーチの間には
ジェットウイングがアーユルベーダの大きな施設を作っていた。
その施設の価格が全てユーロで表示されている事実に私は驚いた。
ここスリランカでもドルからユーロへと貨幣は大きな転換を迎えているようだった。
朝食を食べて迎えが来る9時まで少し時間があったので
ビーチに出かけて海を眺める。
波が強い!サーファーの友人がスリランカは有数の波が立つのでサーファーの聖地だと言った話が蘇る。
入って泳げるような海では無い。
すぐ近くの隣国のモルディブの海と想像していた私がばかだった。
モルディブが透き通って穏やかで
女性を感じさせる海なら
スリランカは濁っていて大きなうねりと
波を立たせる男性らしい海だった。
私はここで独りぼっちで
何をしているのだろう?
一人で自分と向かい合う時間が
今の私には大切なのか?