入れ歯勉強会
テレビ局から取材の電話が入る!
最初は何か営業の電話か?と
すぐに電話には出ないで、
「用件を聞いてみて!」と軽くいなした私。
「テレビの取材の依頼です!」との
受付スタッフの一言に、手のひらを返したように
「お待たせしました!院長の中野です!!」と
満面の笑顔で電話に向かう。
変わり身の速さは天下一品!!
でもテレビの取材には全面的に協力する歯医者がこの私!!
診療が終わり、新しいドクターの羽田野先生を含めて
ドクター4名でS歯科に向かった。
今日は私達が所属する歯科医師のスタディグループ「クラブS」の
毎月の月例会の日だった。
今日の担当はN先生!N先生は長崎大学歯学部を卒業後
岡山大学歯学部の第2補綴科で学位を取られた。
そのS先生の今日の話は「吸着する入れ歯の作り方」
入れ歯を吸盤が付いたように顎の土手に吸着させることは
とても難しい!
特に困難を極めるのが、下顎の土手が痩せてペラペラになった状態。
そんな超難症例の入れ歯を、S先生はいとも簡単にピチャッと吸着させる。
そのテクニックを動画を含んだプレゼンテーションで示される。
「凄い!下顎の入れ歯がビッチャーと吸着していて、
ちょっとやそっと引っ張った位では外れない!!」
そのS式総入れ歯テクニックの真髄を、今日は2時間みっちりと教えてもらう。
私はS先生とは違う医局ながら岡山大学歯学部の第1補綴科に4年間
在籍していた。
そのためか?当院でも開業当初から総入れ歯の患者様は多い!
また最近ではBPSと言う超精密入れ歯を臨床に導入したので
「超精密入れ歯」を指名されて来院される方も多い。
決して値段も安くない「超精密入れ歯」だが、今年に入ってからは
毎月コンスタントに5名程度の患者様からオーダーが入る。
その「超精密入れ歯」も上顎はもちろん下顎の吸着を求める。
今日の話はそんな私にはとても役に立つ話だった。
昨年まで忙しさにかまけて、スタディグループの例会出席が悪かった
私だが、今日から心を入れ替える。
「S先生、この4月からは
生まれ変わったように頑張りますから、
今後ともぜひよろしくお願いします!」
そう挨拶して私は会場を後にした!!