日本初!BPS認定歯科医師!!
わずか2日間、メールのチェックが
できなかった。
その間に受信したメールの数が何と2万通!
その中で99、9%が所謂迷惑メール!!
迷惑メールは別フォルダーで削除しているのだが
時々大切なメ-ルも、なぜか別フォルダーに仕分けされる。
ITが発達して、利になった面と不便になった面をヒシヒシと感じる!!
私は土曜日の診療を他のスタッフに任せて
大阪の白水貿易で開催された2日間に渡るBPSクリニカルドクター認定セミナーに参加した。
このBPSとは当院で2年前から行っている「超精密義歯」の本家本元の
セミナーだ。
BPSとは「生体親和性機能的補綴作成システム」の略号だが
ヨーロッパの小国リヒテンシュタインのイボクラー社のライセンス商品だ。
手間がかかり、高額な印象材や咬合器などを使用する入れ歯なので、治療費もどうしても高額になるのだが、当院では毎月2名以上の方がこのBPSの超精密入れ歯を希望されている。
今までは、そのBPSの認定を受けていなかったので、BPSを名乗ることはできなかったのだが、今回の認定コースで試験に合格すれば晴れてBPS認定歯科医師として、公にBPSの名前を使う許可が得られる。
その日本で初めて開催されるBPSクリニカルドクター認定セミナーに私は参加した。(日本初!と言う言葉にとても弱い私!)
この日本初の認定セミナーには全国から11名の歯科医師と11名の既に
BPSメンバーの資格を取得した歯科技工士が参加されていた。
朝から晩まで講義と実習を繰り返して、2日目の最後には認定に向けての
筆記試験が行われる。
実習では実際に総入れ歯の患者さんの印象を取ることからバイトの製作
または咬合器への装着を全て私一人が行う。
筆記試験ではBPSに関するあるとあらゆる質問に短時間の時間で答えなければいけない。
1日目の午前中は講義だけでスムーズに進んだ私だったが
横に座った若い先生のひたいの汗がとても気になっていた。
話かけると、その先生は昨日から高熱が出ていて、今日もこのセミナーに参加するかどうか迷ったのだが、若さで頑張りますと言われていた。
まさか!インフルエンザじゃないよな?
もしそうでも私はインフルエンザの予防接種は受けているから大丈夫!と思っていた。
午前中の内容を終えて、出されたお昼のお弁当は、天ぷらてんこ盛りのお弁当だった。
見るからに油が回ってベタッとした天ぷらだったので
私は食べようかどうかとても迷った。
しかしココだけの話だが、私は近所のマックスバリューのお惣菜コーナーで
売られている安っぽい油で揚げた揚げ物が大好きだ。
もちろん、揚げたての油がスキッと切れた天ぷらは最高にうまいのだが
私は貧乏性なのか?夜遅い時間に買うと半額になるスーパーの
安っぽ天ぷらに妙にうまみを感じる変な癖があった。
安い油フェチなのか?こんな変な趣味の人は聞いたことがない!!
その油でベタベタの天ぷらを私は全て食べてしまった。間食したのだ。
午後からは実習が始まり、立ちっ放しの時間が延々と続いた。
基本的に私は歯科関係のセミナーや講演会は大好きなので
セミナー参加中に疲れを感じることはほとんど無い!
それよりもセミナー開催中はテンションが上がりまくって、しゃべりすぎたりして
後から後悔することが多かった。
そんな私が、早くも初日の午後から体中に疲れと痛みを感じ始めた。
まずいんじゃない!
何度も何度もゲップが出るのだが、そのゲップが(汚くてスミマセン!)
天ぷら臭い!安っぽい油臭いのだ!!
この体調不良は果たして、横の先生の風邪が移ったのか?
それても油で参ったのか??
何とか気力で1日目を終えるも、最終の試験は明日に開催される。
この体調で明日1日頑張れるのか?かなり不安であった。
新大阪のホテルでの懇親会が午後9時半に終了してから
多くの先生が十三などに遊びに行かれる中、私は一人で
ホテルの部屋でエアコンが効かない寒さに打ちひしがれていた。
明日のことを考えると、この体調不良は確実に今日中に
治さないといけない!
そう真剣に思った私は、普段は余り頼んだことのない、ホテルで深夜2時まで
受け付けてくれる、お部屋に来てくれるマッサージを頼んだ。
(あくまで普通のマッサージで変なデリバリーのマッサージでは無い!!)
部屋に戻り9時40分にフロントに電話すると
「只今、マッサージは大変込み合っていまして10時半になりますが!」と言われる。
どうせ、私は深夜まで不眠症が続くので何時でも構わない旨を伝える。
込み合っているなんて技術が高いマッサージなのか?
かなり私の中でマッサージへの期待は高まる。
待ちに待ったマッサージの方は約束の時間通り
10時30分に私の部屋のベルを鳴らした。
その場で私が見た光景とは?
そこには、自分の母親よりどう見ても10歳以上
年上のおばあさんが、
満面の笑みをたたえて立っていた。