いい歯の日スペシャルイベント
今日から新しい歯科医師が
当院へ登場!
小野先生は私の同門の後輩で
岡山大学歯学部サッカー部の後輩でもある。
末は教授は無理でも准教授にまでは
上り詰める人材と私は思っている。
小野先生、ようこそ!なかの歯科クリニックへ!!
先週の月曜日から当院では
第11回「いい歯の日」キャンペーンが始まった。
いい歯の日とは、11月8日のゴロ合わせで呼ばれている。
当院は11年前から毎年関連している高齢者施設に伺って
いい歯の日にちなんだ「お口からものを食べて元気になる!」ことを
サポートするような講演やワークを行っている。
11年前には数箇所だったこの「いい歯の日」のキャンペーンも
数年前から5箇所や、6箇所で行われるようになった。
その中は病院もあればデイケア、グループホームもある。
今年からメインを努める衛生士が変わったこともあり、スタッフは
自分の大切な時間を費やして全く新しい媒体を作り出した。
その労力たるや、かなりのものと推察された。
そして先週の月曜「すこやか苑」と言う老人保健施設を皮切りに
いい歯の日スペシャルイベントは始まった。
今年のいい歯の日スペシャルイベントの始めには
医療法人なかの歯科クリニックの院長でもあり、理事長でもある
この私がイベントの責任者として5分間の話をするのが恒例となっている。
今年は私は2箇所の話、いや前振りを担当した。
ある高齢者施設に伺ったとき、施設に入所されている方は朝のお茶の時間らしく、各々が好みのお茶を楽しんでいた。
お抹茶の方もいらっしゃれば、紅茶や、コーヒーを飲まれている方もいらっしゃった。
その入所者の中に私は一人顔見知りの人の姿を見つけた。
1年前までは当院に自分の足で歩いて入れ歯の調整に来られていたFさんだ。
Fさんの入れ歯を私は16年間で計2回作らせてもらっていた。
最近お見えにならないなと思っていたら、自宅ではなくて
この施設に入所されているようだった。
私はFさんに近づいてご挨拶をした。
「Fさん、お久しぶりです。歯医者の中野です。お元気そうですね!」
Fさんは「おはようございます!」としっかりと挨拶を返されたが
以前と少し様子が違っていた。
施設の方にお話を伺うと、Fさんは時々認知症の症状が出るらしい!
勘違いや間違いが増えているとのこと。
しかし私が見たFさんはお友達に囲まれてとても美味しそうにお茶を飲まれていた。
その顔は本当に幸せそうだった。
「例え認知症になって家族が辛い思いをしても、本人が幸せだったらそれでいい!」
そんな言葉がFさんの笑顔から聞こえてくるような気がした。