インプラント周囲炎とは? 歯周病との違い、症状、そして治療法は?
1.歯科インプラントとインプラント周囲炎
歯科インプラントは、失った歯の機能や見た目を取り戻すための優れた治療法として
広く認知されています。しかし、インプラント治療を受けた方の中には、
インプラント周囲炎という疾患に悩まされることがあります。
なかの歯科では過去31年間で1万本近いインプラント治療を行ってきましたが
わずか数%ではありますが、インプラント周囲炎を起こす方がいらっしゃるのは
事実です。
今回は、この疾患の原因、症状、治療方法について詳しく解説します。
2. インプラント周囲炎とは?
インプラント周囲炎は、歯科インプラントの周りの組織に炎症が起こる状態を指します。
この炎症は、インプラントの骨との結合を弱め、最悪の場合、インプラントの喪失につながることがあります。
3. 歯周病との違い
歯周病は、天然の歯を支える骨や歯肉に炎症が起こる病気です。
一方、インプラント周囲炎は、人工のインプラントを取り巻く組織に
炎症が生じる病気です。
共通点としては、どちらも細菌の蓄積が原因で炎症が起こる点ですが、
治療方法や進行の仕方には違いがあります。
4. 症状
インプラント周囲炎の初期症状としては、以下のようなものが挙げられます。
インプラント周辺の歯肉が赤く腫れてくる
咬み合わせた時の痛みや圧迫感
インプラント周囲での出血や膿
これらの症状が現れた場合、早急に歯科医師の診察を受けることが推奨されます。
5. 原因
主な原因としては、細菌の蓄積が挙げられます。適切な口腔ケアが行われていないと、
インプラントの周りにプラークや歯石が溜まり、それが炎症の原因となるのです。
6. 予防方法
適切なオーラルケア: 歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使い、インプラントの周りを丁寧に清掃する。
定期的な歯科検診: インプラントの状態を定期的にチェックし、問題が生じていないか確認する。
7. 治療法
初期段階では、プロフェッショナルなクリーニングや、適切な口腔ケアの指導で改善することが多いです。
進行してしまった場合は、手術的な治療や抗生物質の使用が必要となることもあります。
8. まとめ
インプラント治療を受ける際は、インプラント周囲炎のリスクも考慮に入れる必要があります。
適切なオーラルケアと定期的な検診を心がけることで、この疾患のリスクを低減することができます。何か問題を感じたら、すぐに歯科医師に相談することをお勧めします。
今回は、インプラント周囲炎に関する基本的な情報をお知らせします。
インプラント周囲炎に関する具体的な症状や治療についてのご質問は、
直接私たち歯科医師に具体的にご相談ください。