東京セミナー
ここ数日間、私は軽い不眠症になっていた。
数日前に起きた当院での患者様とのトラブルにも原因があるのだが
私は軽い「うつ状態」まで感じていた。
昨夜の土曜日も軽くアルコールを煽り眠りにつくも
なぜか深夜の３時前に目が覚める。
２時間も眠っていない！やばい！！
今日は大切な本番の日！失敗は絶対に許されない。
３時を回り、４時を過ぎたころには、回りが段々明るくなってゆく。
仕方がないのでパソコンの前に座り仕事をしながら日の出に手を合わせる。
今日の全日空の始発便で私は東京に向かった。
前泊すればいいだろうが、私の今の家庭環境を省みると
少しでも家庭で家族と過ごす時間をとらないといけないと心の底から思う。
今日私が東京に向かった理由は、東京で歯科医師の先生方を対象にセミナーを開催するからだ。
今回のセミナーの目玉はあのカシータの高橋オーナーのお話！
実は今まで３回しか会ったことのない私の講師のお願いを、高橋さんは即答でOKを出してくれた。その高橋さんの恩義に報いるためにも私は今回のセミナーを絶対成功させないといけない！
そんな強い思いを持って私は早朝に会場となる東京国際フォーラムへと向かった。
多くの仲間の協力を得て、今回のセミナーは実現することができた。
定刻通り高橋さんの話が始まった。
お願いしたのは「歯科医院のホスピタリティ」おもてなしの心について！
「志を高く持つこと」「お金を払うことで見えてくる何かがある」「社風、理念を強く持って毎日言い続けること」「業界の常識は世間の非常識」「最後は感謝の気持ち」
２００名の参加者を前に、サービスについて、ホスピタリティについて、これほど熱く語れる人が今の日本に他にいるだろうか？
熱い涙を流しながら、「なぜ出来ないんですか？」と熱く語る高橋さんの熱いハートがこちらまで響く！！
サインと写真撮影に最後まで快く応じていただいた高橋さんを会場の外まで見送って午前中は無事終了した。
午後はまずはこの私が９０分間講演をした。
緊張する太刀の私は２００名の参加者の先生を前に、気後れする。
マイクがいつものワイヤレスではなくて固定式だったことが私のエネルギーを吸い取ることになった。ビデオ録画を意識しすぎてワイヤレスへの交換が遅くなったことは反省仕切りである。
私の話の後に私がパワーパートナーお願いしている坂井先生、斉藤先生、松本先生に壇上に上がってもらってシンポジウムが進む。
ほぼ予定していた時間通り進行することに私は喜びを感じたが、パワーパートナーの３名の先生方がここまで医院のプライベートな情報を公開していいの？と私が焦るほど、素晴らしい情報の提供、シンポジウムとなったと私は思っている。
シンポジウムが全て終わり会場の地下でパワーパートナーの先生方とコーヒーで乾杯！
ほとんどの方が新幹線のホームへと向かう中、私は一人だけ羽田空港へと向かった。
今日の高橋さんの話にも出てきた全日空のスーパーシートプレミアムを体験するためだ。
羽田空港のANAのラウンジで無料のビールで自分自身に乾杯をする。
お前は本当に良くやった！ 上出来だ！！９０点！！！
勢いのついた私はラウンジでビールジョッキ２杯目に突入した。
高橋さんのお話の通りANAのスーパーシートプレミアムのサービスは素晴らしかった。
岡山空港に到着してドアがあくまで少しの時間があったので私はキャビンアテンダントの方に質問をした。
「とても笑顔がステキですが、笑顔のトレーニングは研修で何かされるのですか？」
「特に笑顔のトレーニングは受けていません。お客様に喜んで頂けるように行動することが私達の笑顔に繋がります！」
凄い！サービスの原点はここにある。
小手先だけのテクニックではいけないのだ！！心からのサービスを心掛けること！
それが大切だと私はANAのスーパーシートプレミアムのキャビンアテンダントの方から学んだ。
ドアが開き、私が飛行機から降りようとした時、さっきの方が私に声を掛けてくれた。
「何か笑顔のトレーニングをされていますか？」
私は大きな笑顔で胸を張って「はい！しています！！」と答えた。
岡山空港から自宅まで帰るタクシーの中で、なぜか今日一日の出来事がフラッスバックした。涙が溢れて止まらない！
本当に本当に自宅までの２０分、涙が涙が止まらない！
そして私の中で何かのスイッチが入る音が私にも聞こえた。
岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」
院長中野 浩輔
- 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
- 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
- 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
- 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設
当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。
