Dr.中野の活動記録
2005-2-3
歯医者の年収
今朝の新聞記事で「医者の年収」の記事が出ていた。
医師の場合、開業医の平均年収は2856万円、勤務医の平均年収は1347万円。
ただしあくまで医師であって歯科医師ではない。
先日の日経新聞の記事では医師と歯科医師の年収の格差が広がっていて
今では2倍以上に広がっているらしい。
開業している歯科医師の年収の平均は1200万円程度なので
双方の記事とも金額は正しいと思う。
(医師の勤務医より歯医者の開業医の年収が低いとは情けないとしか言えない!)
新聞の記事では国民の平均年収は444万円、医師の年収と比較すると
不況とはいえ医師の年収はかなり多いと締め括られていた。
病院でも医院でも歯科医院でも開業することには、かなり多くのリスクを伴う。
億の単位の借金をして、もし私達が病気で倒れても保障は何もない。
死んでしまったら残された家族に多額の借金のみが残るのだ。
銀行も担保なしでは医師や歯科医師といえども決して融資はしてくれない。
私が死ぬと家族に多額の借金が残り、担保である当院と私の家と
評価が足りなくて差し出された私の親の土地屋敷も取られる事になる。
また歯医者の1200万の年収から、多額の税金を取られて、
多額の借金のうち経費にならない元金を支払わないといけない。
残ったお金は必ず必要な再投資のためにきちんと残さないといけない。
そんな医者や歯医者の年収と国民の年収とを単純に比較してもらいたくない!
比較するなら同じようにリスクを抱えて独立した自営業の経営者と
比較して欲しいと朝から血圧が上がった私であった。
でもこんな事を書き込むとまたお叱りのメールを貰いそうで怖い!!