初めてのポテサラ!
遂に今朝は目が真っ赤に
充血してしまった。
安倍先生、私はあなたと一緒に
赤ワインを飲むことが人生の夢でした。
15年前、カンボジアで先生と直接お話が
出来たことは、私にとって、いや中野家において
語り継がれる財産だと思っています。
安らかにお眠りください。
事情があり、夕食を久しぶりに
私が作ることになった。
冷蔵庫にある野菜は、キュウリと玉ねぎ、
後はジャガイモと、冷凍庫には
ベーコンがあった。
そうだ、京都に行こう!
いや「そうだ、ポテトサラダを作ろう!」
ポテサラの美味しい居酒屋は
何を食べても総じて美味しい!
そう聞いたことがある。
ポテサラを上手に作ることが
出来たら普通に料理上級者に
なれるはず。
ダンチュウのレシピを見ながら59歳、
既婚歯科医師の私の「初めてのおつかい」ならぬ
「初めてのポテトサラダ作り」が始まった。
こう見えて、私は結構手先きは器用である。
まずはジャガイモ6個約500gを
大きめ目の鍋で高温にならないように
低温から慎重に茹でてゆく。
「茹で上りは、竹くしをさして
すっと入るまで確認すること。」
竹くし?
診療室から前歯の並行を見るための
竹くしを1本拝借!
何度も、何度も、刺してみるも
中々すっと入らない!!
かなりの時間茹でて何とか6個全ての
ジャガイモに竹くしがすっと通った。
「熱いうちにザルに挙げて、熱いうちに
ジャガイモの皮を剥く?」
了解!
しかし、アッツイ! 熱い!! あっちーぃ!!!
6個のジャガイモの皮むきに人生を掛ける私だった。
「キュウリと玉ねぎは2㎜幅に切って
塩を振り、野菜の水分を出す。」
凄い、キッチンペーパー足りない位
ドンドンと水分が出てゆく。
「ベーコンは焦げ目が付くまで炒めて
余分な脂は捨てて、調味料と共に混ぜる。」
「ヨネーズ150gを混ぜた最後に
大人の味付けのために洋からし7gを入れて
よく混ぜて少しだけ冷蔵庫で寝かせる。」
黙々と料理は進んだ。
「美味しい!」と妻の一言に私の苦労は吹き飛ぶ!
しかし、よく見てみると巨大なボールに
一杯できたポテトサラダ!
レシピを見ると6人分と書かれていた。
しかし、このポテサラに黒コショウを掛けたり、
イブリガッコを入れたり、ゆで卵を入れたりで
ポテサラの深い世界を生まれて初めて
垣間見る私であった。
「本当に美味しいものを食べたいのなら
自分で作らないといけませんよ!」
私の恩師の一人である歯周病科の元教授
村山先生の言葉を噛み締めながら
ポテサラと白ワインで楽しむ私であった。