歯医者のワーキングプアー
「先生の歯科医院のホームページが
表示されません!」
「えっ!そんなはずはない」
夕方の忙しい時間に突然かかった1本の電話から
物語は始まった。
それはホームページを有効活用しますと言うリンク○○という会社の
セールスの電話だった。
「岡山市で歯科医院をネットで検索される人がとても多いデータがあります!」
「それなのに先生のホームページは『岡山 歯科』というキーワードで表示されません。」
私:「えっ!それはきちんと調べたんですか?」
「はい、ちゃんと調べましたが全く表示されません!!」
私:「いや、そんなはずはない!パソコンできちんと入力して下さい!」
「全く出ませんね!」カチャカチャカチャ、、、(キーワードを打つ音)
「あっ!!」 ガッチャッ!!!
いきなり電話を切りやがった、全く失礼な電話!
根拠のないデマを並べて、高額な毎月課金制のコースに加入させる手法で
リンク○○は、今日だけで日本全国で何件の歯医者を食い物にしたのだろう??
歯医者も本当にバカにされたものだ。
後味の悪い嫌な気持ちだけが心に残る。
今週の週間東洋経済に日本の医療の特集記事が出ていた。
その中で一番目を引いた記事が「開業歯科医師の5人に1人は年収300万円時代!開業歯科医師のワーキングプアー」だ。
全国の歯科医師の平均月収は今では医師の数分の一おろか
5人に1人の開業歯科医師の月収は25万円と言う統計があるらしい。
月収25万円!年収300万円!!
これでは勤務医はおろか、歯科衛生士の給料より安いではないか?
大学に最低6年間行き、国家試験に合格して、今では最低1年間の研修医を経て、やっと自由に仕事が出来る歯科医師の仕事!
私立の歯学部に進むと、6年間の授業料、生活費と研修医の生活費だけで
数千万の投資が必要。
そして開業するには、そこでまた最低で数千万円を投資する。
それだけ時間とお金を掛けて、一生をかけて歯科医師になった挙句がワーキングプアー!下流社会とは??
特に東京では歯科医師が溢れていて倒産が相次ぎ
1日10人の患者さんが来ない歯科医院も多いと記事には書かれている。
医科のほうでは産科医と小児科医が地方には全く足らないと問題になっているのになぜ歯科だけはこのような話題ばかりが出るのだろうか?
私はここに提案したい!
歯学部を卒業して歯科医師免許を持っている歯科医師のみを対象に
医学部の2年間の特別コースに進んで国家試験に合格すれば
地方での産婦人科と小児科のみ診療できる特別医師制度を作るのは
どうであろうか?
これは地方の医師が足りない問題と歯科医師が過剰な問題を同時に
解決できると名案と思うのは私だけであろうか??
(半分ギャグですから!厳しいコメントはご勘弁!!)