いや、しかし3年はかかったね！

「駐車場が一杯で車が止められません。」
当院のここ3年間で一番多いクレームだった。

目の前の土地を買いませんか？と言う
天のような声も、実測すると先方が言われる
面積より1割以上も狭くて、価格面でも
折り合いが全くつかず、1年も2年も
すっかたもんだする。

全く埒が開かないので、当院の患者様でもある
当院の下の田んぼをお借りしての駐車場の
整備案が急遽浮上！

しかし何とか委員会とか？多くの許認可を
クリアして、何とか何とか今日から
全てが通過した。

この駐車場だけでも多くの関係者の方に
本当にお世話になりました。

本当にありがとうございました。

私はゴルフもしないし、車や時計やファッションにも
全く興味がない。

唯一、好きなのが美味しいものを友人やスタッフや
家族と、ともに食べることだ。

私が世界で一番好きなお店が2件だけある。

それがハワイのワイキキの「すし匠」さんと
牛窓のイタリアンのacca（アッカ）さんである。

すし匠さんはコロナの影響でしばらくは
行くのが不可能であるが、昨日は
先輩夫婦と6名でアッカに伺った。

アッカのお料理は凄い切れ味の
日本刀のように凄かった。

その日のアッカは私たち6名の
グループと後は2名のカップルだけだった。

林シェフの奥様から急に声を掛けられた。

「向こうのお客様が先生のお知り合いと言われていますが！」

お二人のお顔を見ても、すぐには私は理解できなかった。

話は4年前のゴールデンウイークに遡る。

私と妻は仕事もかねて二人でイタリアのフィレンチェに
行くために、岡山発でソウルのインチョン空港まで
ＫＥ大韓航空で飛び、インチョンでＢＡブリティッシュ
エアラインに乗り換えて、ビジネスクラスで
ロンドン経由のフィレンチェに飛ぶ計画でいた。

その時の旅行は人生史上最悪の旅になった。

まずはインチョン空港でＢＡにチェックインの時に
３名だけが呼び出しを受けた。

「今日はビジネスクラスが満席なので、エコノミーに
ダウングレードするか？明日のフライトに変更するか
どちらかを選んでほしい！」

エコノミーからビジネスへのアップグレードは
過去何回も経験はあったのだが、ビジネスのチケットを
持っていて、エコノミーへのダウングレードなんて
私は聞いたことがない。

それも呼ばれた３名は私と妻とタイ人らしい若い女性で
白人や韓国人は皆無だった。

私はその時にひどい人種差別を感じて
それからは死んでもＢＡにだけは乗らないと誓った。

１日遅れることは全てのスケジュールが崩れるために
私たちは泣く泣くエコノミーへのダウングレードを選択した。

ロンドンでもＢＡは時間的にはクリアしているのに
乗り継ぎのチケットの発券を拒んだために、
空港で足止め状態になった。（おそらくまたもオ－バーブッキング？）

私と妻は、ロンドンのヒースロー空港で
何とかネットに接続して、ホテルのキャンセル
レンタカーのキャンセル、および変更
また新たなシチリア行きのチケットの予約発券を
しないといけないことになった。

新しく取れたチケットはＬＣＣと呼ばれる格安航空会社！

ロンドンから２時間から３時間でフィレンチェ国際空港に
到着するはずだった。

フィレンチェの街は内陸地にあるために
飛行機が海上に大きく出て旋回するのを
私は少しだけ不安に思うことがあった。

妻が「周りの人がピサ？ピサ？？って言ってるよ！」
と私に不安そうな顔で言って来たので、
「イタリア人がピザが食べたいって言っているんだ！」と説得した。

空港に到着して、Wi-Fiに接続して、今自分がいる
場所をを見て私は腰を抜かした。

フィレンチェ空港に行くつもりが、傾いた建物で
有名なピサ空港に到着していたのだ。

ＬＣＣだからほとんどアナウンスもなく
英語も聞きにくく、イタリア語はさっぱりで
私と妻は本当に途方に暮れていた。

ＬＣＣ が用意するだろうバスには
既に長蛇の列ができていた。

私は少し前に日本人らしき二人の姿を
見つけて声を掛けることにした。

「日本人の方でしょうか？今の状況は
おわかりになりますでしょうか？」

すると長身の男性の方はフィレンチェ在住の
日本人の方でイタリアワインを日本に輸入する
お仕事をされている方だった。

お名前はＨさんと言われた、

Ｈさんの奥様は本当にお美しい方でその時は
関西からご主人に会いに来られえていると言われていた。

Ｈさんははフィレンチェ在住、さすがにイタリア語も堪能で
イタリアの生活にも精通されていた。

「このままＬＣＣが用意するバスを待っていても
何時間もかかる可能性がありますよ！
ここはお金を支払ってでも空港リムジンバスで
早めに移動した方が賢明です。」

彼の一言で私と妻はリムジンバスのチケットを買って
フィレンチェまでご一緒に移動して、市内から空港まで
別の交通機関で移動して、レンタカー会社に
１２時間遅れで到着した。

この話は本当はもっと長く、妻はフィレンチェの
民家に間違って忍び込み、ショットガンで打たれそうになった。

後日フィレンチェのポンテベッキオ橋の近くで
私と妻とＨさんご夫妻と４人で食事をした。

その時に本当にお世話になったＨさんご夫婦が目の前に
立っている。

鳥肌が立った。

世の中はご縁で成り立っている。

悪いことは出来ないし、しちゃーあいけない。　

近いうちに岡山か大阪で再度の食事の約束をして
私たちはアッカを後にした。、

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。