南与ブロック会学術講演会
土曜日の診療後、岡山駅から愛媛県の宇和島を目指した。
愛媛県歯科医師会南与ブロック会学術講演会での
セミナーの講師を私が頼まれたからだ。
同窓会やスタディグループな保険医協会では過去に
セミナーの講師を引き受けたことのある、この私も
歯科医師会、それも県の歯科医師会単位になると始めての経験!
私を大抜擢してくれた宮田先生を始め南与ブロックの役員の先生方には
感謝するしかない!
宇和島まで特急しおかぜで4時間半の長旅!
「これは車内で4冊は本が読めるわい!」と逆に長旅を
喜んでいると、この「しおかぜ」ディーゼル車らしく
車の変速の様にガクガクとよく揺れてよく止まる。
その結果、1時間で見事な車酔いの出来上がり!
本は1冊で断念して、カシータの高橋さんのCDを静かに聴く。
夜の10時にやっと宇和島に到着!
5名の歯科医師会の役員の先生が私のことを
駅で待ってくれていて素直に感動する。
2時過ぎまで飲んでいた私達だが、例によって例の如く
新しい場所ではなかなか寝付けない私は、寝たと思ったら直ぐ朝が来た。
ホテルのフロントで朝のジョギングコースを聞くと
朝の6時からお城の門が開いていますと言われたので
宇和島城の天守閣を目指して走り出した。
入り口の門はすぐわかったものの、このお城へ上る階段がえらくきつい勾配!
ここでアキレス腱を切ったり、心臓病を起こして倒れると、歯科医師会の先生に
大変な迷惑がかかると思いながら、「へーへー!」息を切らしながら天守閣に到着!
宇和島の海と山の風景を一望して、宇和島にいることを実感する。
60歳で歯科医師を引退して、南の島で過ごす予定のこの私は
宇和島も南の島なので、ハワイ、シドニー、沖縄と共に
私の老後の余生を過ごす場所の候補地に宇和島も入れることにした。
セミナーは朝の9時半に開始された。
全国の歯科医師の先生方の間では、まだまだ知名度が低いこの私の講演会を
日曜の朝から聞こうと行動を起こしてくれた歯科医師の先生方に
必ず喜んで貰わないといけない!
「非常識な歯科医院経営」何て言いながら、非常識な歯医者が岡山から
来たものだと言われる結果となれば、私を抜擢してくれた宮田先生の
顔に泥を塗ることになる。
何度も何度も早朝から話の組み立てを考える。
初対面の先生方に講師の私が溶け込めるように
宇和島と岡山を繋ぐ話題から入ろう!
それは「じゃこ天」の話だった。
土曜の山陽新聞の夕刊にじゃこ天のCDが宇和島で発売された記事が出ていた。
岡山駅には宇和島のじゃこ天の店が出ていた。
岡山と宇和島はやはり繋がっている!
こんな趣旨で話を始めたのだが、私が気づかなかったこと
それはこの「じゃこ天」の話にはオチが無かったこと。
とりあえず声がつぶれても酸素不足でぶっ倒れてもいい!
喜んでもらいたい!私の話を聞いて、たった一つでいい!
何か行動を起こして欲しい!実践して欲しい!!
その様な熱い熱い思いを会場に集まった宇和島の先生方に私は伝えたかった。
果たして私の熱い思いは届いたのであろうか?
唯一私が講演会で自慢出来る事!
それは時間配分!
今までも全ての講演会でそうであったように
私の講演会バージョンの体内時計はかなり正確で
主催者の方から言われている終了の時間にほぼ正確に
講演をまとめることができる。
1分2分ではない!数十秒単位のイレギュラーの範囲で話を終えることができる。しかしこの才能は悲しいことに話の内容と全く相関関係を持たない。
帰りの電車まで見送って下さった南与の先生方は
私にお土産として、宇和島のロールケーキと蒲鉾を手渡ししてくれた。
今回の講演会の中でも私が話をした「ホスピタリティ(おもてなしの心)」
を南与の先生方から私は強く感じた。
おもてなしの心は必ずあいてに伝わる。
本当にありがとうございました。