スポーツ用マウスガードのセミナー
土曜日の今日は見学の方が多い。
歯科医師のH先生は長崎から!
歯科衛生士のOさんと衛生士学校のMさん
計3名の方が当院を見学される。
人に見られると緊張する私も
診療は毎回が一度きりの真剣勝負!
ギャラリーに気を取られる余裕はない!!
診療が終わり、歯科医師会に移動して
スポーツマウスガードの実習付きのセミナーに参加した。
セミナーに持参する準備品は当院のスタッフが全て準備してくれた。
白衣が無いと言う私にスタッフルームから見学者の先生用の白衣を
持ってきてくれ、準備品は、まるでお弁当のように、きちんと袋にまとめて
わたしてくれた。
白衣と準備品のお弁当袋?をスタッフから手渡しされて、なぜか感動する私だった。
「毎朝、出勤するサラリーマンの人は、お弁当を奥さんから手渡しされて
こんな風に感動を得ているのだろうか?」
スタッフのためにもセミナーでなるべく多くのことを吸収したい。
今回のスポーツマウスガードはラグビーや格闘技など激しく接触するスポーツを
行う際に歯や口の中の怪我を防ぐために装着するマウスピース作り方のセミナー。
スポーツ歯学の高まりを受けて、一度きちんと学びなおそうと今回参加した。
倉敷のK先生の動画を含んだ、わかりやすい説明の後に実習は始まった。
「中野先生は、ホワイトニングをよくやっているから、このマウスガードが楽勝でしょう!」「中野先生は、実習はやらないでもいいでしょう!」
実習前にイントラクターの先生に煽てられる。
実はスポーツマウスガードを作る機械とホワイトニングのカスタムトレーを作る機械は同じである、手順も同じ要領!!
楽勝ムードが漂う。
他の先生が無難に実習を終わらせる中、私の順番が回ってきた。
マニュアルに添って実習は進む。
歯の模型に3,8mmのEVAシートを乗せ加熱吸引!
そして完成!!ほう、凄い綺麗な出来だ。
自分の制作物を見て自画自賛する。
悪夢は機械からマウスガードを剥がす時に起こった。
機械の吸引口から私のマウスガードだけ離れない!
剥がれない!!
力づくで剥がした私のマウスガードは無残にも変形して醜い顔立ちに変わっていた。
「この実習で失敗する人は普通いないんだけどな、いったいどうしたらこんな失敗をするの?」
先ほど私を誉めてくれたインストラクターの先生の
目元も口元も、笑いを堪えるのに精一杯であった。