Dr.中野の活動記録
2005-1-12
審美歯科のためのCR充填
当院では毎週水曜日の12時半からは予約を入れないで
スタッフの勉強会とミーティングに当てている。
今日のミーティングの題目は「CR充填」、CRとはコンポジットレジンの略。
今は保険内の治療でも審美的な白さを求める方が増えているのと
MI(ミニマムインターベンション)といって歯の健康のためになるべく
歯を削らない治療が推奨されているために
型を取って金属を詰める治療よりも白い詰め物(CR)を求める方が増えている。
前歯に白く詰めるのは当たり前であるが奥歯にもなるべく白い詰め物が
望まれる時代がやっと日本にも来たのだ。
奥歯のCR充填は結構テクニックを要する。
そのための実習つきの勉強会なのだが
コンポジタイトと言われる歯のカーブに沿った隔壁の使い方や
私が好んで接着操作に使用する口腔内バキューム”ZOO”の使い方の
説明もした。担当は副院長のO先生!
いつもよりO先生の背中が頼もしく見える。
アメリカ審美歯科学会に参加して驚いたことはこのCRを使った
ダイレクトボンディング法が今最新のテクニックとして持てはやされていた。
しかし前歯1本のダイレクトボンディングの価格はセラミックに準じる価格で
1本700ドル、8万円程度をチャージしていた。
日本の保険内での前歯のCR充填はレベルは違うが1本4000円程度で患者負担は1200円!
しかし8万円のダイレクトボンディングの出来は素晴らしかった。
アメリカ人の歯は透明感が少ないために
レジンの色合いが割りとマッチする。
しかし日本人の女性の薄い透明感のある前歯にはレジンは以外に合わせにくい。
セラミックの方が色合いと透明感では優れている。
日本でも保険外の診療用にダイレクトボンディング用のコンポジットレジンも
発売されている。
なるべく歯を削らない審美歯科の達成のためには
ホワイトニングとダイレクトボンディングのテクニックの習得は
審美歯科医には必須科目となるであろう!