インプラントの失敗、リカバリー
しかし、3名ともなると既存の技工室では
狭くて仕事ができない。
だから当院の第2歯科技工室を新たに
作ることになった。
当院の歯科駐車場は第1駐車場から第3駐車場まで
あるのだが、歯科技工室もどこまで増えることやら?
いっそのこと、このままうまく行けば
別会社の技工所を新たに作り、全国から
他の歯科医院の仕事まで注文を受けようか?
と真剣に悩む!!
しかし技工室だけで新たに数千万円の投資が必要かも?
宝くじが当たるまで待つのは待ち過ぎ??
10年前までは、当院でインプラントを受けられる方は
インプラント治療を当院で生まれて初めて受けられる方が
ほとんどだった!
しかし、今では当院が全く初めての受診である
初診の患者さまのお口の中にも他院で過去に治療を
されたインプラントが既に入っているケースが増えた。
他院でされたインプラントが調子が良く問題ないのなら
全く問題はなく、当院でも喜んでメンテナンスを
行わせて頂いているのだが!
そうではなく、他院で受けられたインプラント治療の
調子が悪く、当院でやり直し、リカバリーを希望される
患者さんがここ数年急増している。
このインプラント治療の失敗、リカバリー、やり直しは
結構気も使いながら、頭も神経もすり減らす治療になる。
リカバリー、やり直しも、多くのパターンがある。
インプラント本体に問題はないが、上の歯がボロボロに
壊れてしまうケースは多々ある。
その場合、上の歯だけやり直しをすれば良いことも
多いのだが、当院で扱っているインプラントメーカー以外の
インプラントのやり直し、リカバリーは手こずることが多い。
例えばネジを1つ外すだけなのに、なぜか世界の
インプラントメーカーはネジの企画1つさえ統一しておらず
良心的なメーカーなら器具を無料で貸し出して
くれるのだが、そうでないメーカーは器具を買うことを
要求してくる。
このネジ回しや、型どりのためだけの器具を買うだけで
数万円があっという間に吹っ飛び、そんなメジャーでない
インプラントメーカーのトラブルケースは当院では
数年に数回しかないので、買った器具は買った瞬間に
不良在庫になる。
しかし、上の歯だけのやり直し、リカバリーならまだ
良いのだが、インプラント本体の除去が必要なケース
インプラント本体のポジション、位置が悪いケースには
本当に頭を抱える。
今日の相談の方も、他院で受けられたインプラント3本の
中で1本のポジションが良くない!
しかし、この真ん中のインプラントを除去して
新たに正しい位置にインプラントを再埋入するとなると
リカバリーの金額が30万円程度上昇する。
患者さんは他院で既に100万円以上の金額を
少し前にお支払いになっている。