Dr.中野の活動記録
2005-1-4
上海歯科事情その3
上海歯科事情その3では上海モリタ工場見学について書きます。
モリタは日本の歯科治療ユニットではトップメーカーで
当院でも治療椅子8台中7台はこのモリタ製となっています。
車で言うとトヨタみたいな存在です。
年末の雪が降る上海では珍しい気候の中、私達は上海モリタの工場に向かいました。
この工場は上海市の郊外に位置していて
松江という上海から高速で50分ほど走った場所にあります。
この松江には日本の様々な工場が集まっていて上海モリタの横には
日清製粉の工場がありました。
今回の上海視察で、とてもお世話になった米澤さんチンさん、坂口さんは
ここで働かれています。
今は許可が下りていないために、小さな機械しか製作はしていませんでしたが
工場の奥に新たな敷地を購入していて、早ければ今年から
上海モリタ製の歯科治療ユニットの製作に入るみたいです。
工場の中国の方の賃金は日本と比較してかなり安いために
今世界では中国製品が猛威を振るっていますが
中国の人の国民性がありこの工場の4人の日本人の方も色々と
苦労が絶えないそうでした。
しかし日本のモリタの歯科治療ユニットは中国製の歯科治療ユニットと価格だけ
比較すると3倍も4倍もするのに性能のよさで中国全土に徐々にではありますが
広がっているみたいです。
ウルムチ地区にもユニットが入っているのですが
故障すると上海から飛行機で5時間かけて飛ばないといけないと
聞いたときは本当にご苦労様と思ってしまいました。
今回の上海の歯科事情の視察で私は多くの気付きを得ることが出来ました。
また今まで私が持っていた中国のイメージが変わったことも事実です。
良い意味で日本にも中国にもお互いにメリットがあるお付き合いが
これからできたらと強く感じました。