Dr.中野の活動記録
2005-1-3
上海歯科事情その2
中国で出世するためには3つの条件が必ず必要と、
今回の上海滞在のなかで聞きました。その3つの条件とは?
①お酒に強いこと②煙草をよく吸うこと③字がうまいこと
私なんて酒に弱く、煙草は吸わないで、字が汚いときた!
どうやら私の中国での出世も「なかの歯科」の中国進出もこの3条件から
考えると困難と言わざるを得ない。
しかし上海での喫煙率は非常に高い!
煙草のやり取りで友達を作るお国柄はレストランでもあたり構わず煙草を吸いまくる。
今が旬の上海蟹を楽しむときも煙草の煙が回りからどんどん漂ってくると
せっかくの風味が台無しである。
今回の滞在中上海の2箇所の歯科医院の見学をする事が出来ました。
どちらも上海のハイクラスの層をターゲットにしているために
受付、待合室ともに歯医者と言うよりも企業の受付を想像する作りであった。
また歯科治療のいすも完全な個室タイプもあれば
半個室タイプでも、かなり広い面積を有していた。
また両診療室ともに広いカウンセリングコーナーを有していた。
治療方針のカウンセリングは歯科治療のいすの上でなくて
必ずカウンセリングコーナーで時間をかけて話をするのだと教えてもらった。
1軒目の歯科医院は大通りに面した大規模な診療室。
3階建てのビルを全て借り切っていて非常に広い。
1階が受付と待合室と特別室。2階が小児専門のフロア。3階に一般の診療室。
レントゲンは全てデジタルで驚いたことに歯科用CT装置が導入されていた。
この機械だけで3500万円はする。
口臭治療専門の部屋もあり、口臭測定の機械も設置されていた。
2軒目の歯科医院の顔先生は日本に留学の経験あり。
そのために日本語が堪能で日本語で対応してくれた。
上海に2軒の診療室を展開する顔先生のここ本院では
完全個室の2台のいすと半個室の4台のいすとに分かれる。
完全個室の方が同じ処置内容でも30%ほど治療費が高くチャージするとの事。
またサーズの影響で当局からかなり厳しく消毒面での指導を受けていると
話をされたことが印象的であった。
歯科大学の先生の話では今の中国の歯科診療は日本の10年遅れのレベルであると
昨日聞いたのだが、上海のトップレベルの歯科医院は日本と比べて全く遜色なく
いやある面では日本の一部歯科医院より進んでいる面を多々見ることが出来た。
今回見学した2軒の歯科医院ではどちらにも日本に1年間留学した先生がいて
日本語で詳しく話しが聞けたので、上海の歯科事情の理解がより深まったが
中国の歯科医師の勉強振りは日本とは比較にはならない。
私が逆に中国に1年間滞在しても決してあそこまで語学を吸収することは
決してできない。
恐るべし!中国!!こらからはやはり中国から目が離せない。