Dr.中野の活動記録
2005-1-2
上海の歯科事情その1
年末年始の休みを利用して上海の歯科事情を視察してきました。
3回に分けてアップしたいと思います。
私は世界の歯科医療はやはりアメリカが一番リードしていて
アメリカから最新の歯科の情報を得る事は、私達、日本の歯科医師にも必須だと考えています。そのために一年に一度はアメリカに行き、直に情報を得ようと努力をしていますが、
一方的にアメリカにだけ情報を求めるのはどうかなと考えています。
今の日本の企業は、いかにうまく中国と手を結ぶかが成功のカギと言われています。
これは何もユニクロのように製造の拠点を中国に移すのだけではありません。
今の中国の人口は12億人以上と言われています。
世界の人口の5人か6人に一人は中国人と言う計算になります。
それほど巨大なマーケットが中国には存在しているのです。
その中国をより詳しく知ろうと考え、成長著しい上海に私は飛びました。
上海は北京に次ぐ巨大都市ですが人口は2200万人!
日本人も駐在員と家族で5万人とも7万人とも言われ
旅行者を含めると上海の街に10万人以上の日本人がいると言われています。
歯科医院の数は色々と調べましたが正確な数字は掴めませんでした。
恐らく2万軒はあるのではないかという答でした。
今回は上海の歯科大学の見学と2箇所の歯科医院の見学
そして歯科機材では日本最大手のモリタの上海工場の見学をしました。
その1では歯科大学の見学にすいて話します。
上海には歯科大学は2校ありますが、今回私が見学したのは
上海第二医科大学の歯学部でした。
一学年の定員は30名から50名程度!日本より一年長い7年生の大学でした。
運良く、2名の講師の先生から直接話を聞くことが出来ました。
「今の中国の歯科事情は日本の10年遅れくらい!
やっと根管治療といって歯の神経を治療して歯を抜くんではなくて
残す治療の勉強に力を入れている。」と言われました。
話を聞くと、どうやら日本の30年以上前の歯科治療を行っているようなイメージを
持ちましたが、さすがに中国は広く、歯科事情もかなり格差があるようでした。
未だに足ふみ式のエンジンを使っている歯科医院も多いようですが
上海のトップレベルの歯科医院を見学すると日本より進んでいるところも
多く驚いてしまいました。
(続く)