まさかのBA?
そう言えば、前日に私の歯科クリニックに
ソウルのブリティッシュエアウェイズから
直接電話が入ったことには驚いた。
折り返し電話をすると、電話に出た女性が
英語も日本語も話すことができなく
結局要件を得ることは出来なかったのだが
ソウルの旅行代理店にメールをすると
どうやらオーバーブッキングの件で
電話をくれたらしい。
電話は私ではなくて私の妻の名前を名指しであった。
私:「残念だけどあなたはビジネスクラスでオーバーブッキングらしい!
あなただけファーストクラスになるかもしれないよ!」
妻:「ユナイテッドみたいに、無理やり降ろされることはないよね?
その時はスマホで撮影して、全世界にSNSで拡散してね!」
私:「わかった、その時はカメラの前で思いっきり派手に泣いてくれよね!」
その時は冗談のように話していた妻と私だったが
現実はかなり厳しいことになった。
ソウルインチョン空港のブリティッシュエアウェイズのカウンターで
Eチケットを出すと、オーバーブッキングのトラブルがあり
あなたたちには2つの選択肢しかありません!と英語でいきなり言われる。
「1つ目は、明日の同じ便への振り替え、ソウルでの1泊のホテルは私たちが用意します!」
「2つ目は、ビジネスクラスからエコノミークラスへのダウングレードです!」
エッ!オーバーブッキングでエコノミーからビジネスへ
アップグレードされた話は聞いたことがあるけど、
ビジネスからエコノミーへダウングレード?
「いや、ちょっと待って下さい!私たちは全ての行程を
ビジネスクラスで予約をいれて、お金もお支払いしています!」
「もちろんわかっています!」
「なぜ数十名のなかから私たち2名だけなんですか?
3時間以上も前にチェックインしようとしているのに?」
「Webチェックインはされましたか?他の方は既に全員WEBで
チェックインされています!」
かなり嘘くさい説明だった!ビジネスに乗るような客が
私たち以外が全て24時間前にWebでチェックインするだろうか?
LCCじゃあるまいし!
もし、私が韓国のBAの職員でビジネスがオーバーブッキングするとわかったら
イギリス人や韓国人でなく、文句を言いそうにない東洋人である
日本人の歯科医師夫婦を狙うのではないか?
実際、先日のユナイテッドでも、東洋系の医師が無理やり
機内からひきずり降ろされていた。
私と妻はスタアラやスカイパスは上級会員だけど
BAの加入するワンワールドは平民だし!
昨日の午前中にクリニックにまで電話があったのは
きっと私たちが狙われたからだ!そんな思いを持ちながら
カウンターでの交渉が長引いていると、職員の方がこう言いだした。
「ダウングレードにご承認されますと、補償金をお支払いします!」
エッ!お金を返してくれる?
「じゃー、ダウングレードします!」
日本人の悪い特質でお金の話をすることは
嫌らしいこと!
だから私は金額を確認しないでダウングレードを受け入れた。
この受け入れの一言が間違いの始まりだった!
いや後から考えると私たちの運命は全てこの段階で
既にBAに決められていたのだ。
「補償金は1人200ポンドです。」
ちょっと待って!200ポンドって日本円で幾らだ??
カウンターで長引くのも他の方に迷惑になり
良くないので私たちはその場でダウングレードの了承を
飲むしか他に選択肢はなかった。