フライングゲット 総入れ歯セミナー
木曜日、始発の飛行機で東京に飛び
東京で3軒の歯科医院見学
その後、午後6時から9時までの
インプラントコースに参加して
深夜までの懇親会!
そのまま、東京のホテルで、わずか数時間の睡眠
金曜日、始発の飛行機で岡山に戻り
朝からハードなインプラントオペ!
「院長、自分の年齢を考えて、
無理や無茶はしないで下さい!」
と言う有難いスタッフの言葉!
大丈夫、私は、鮫かまぐろ!
立ち止まったら、死ぬから!!
数日前の日曜日も始発で東京に飛び
入れ歯セミナーを受けて、最終で岡山に帰る。
今回、明海大学、朝日大学卒後研修で
開催された九州の河原英雄先生の
総入れ歯セミナーは、感激の連続だった。
寝たきりの高齢者の方が、入れ歯の噛み合わせを
わずか90分から120分で改善するだけで
寝たきりから歩くようになり、自立される。
胃瘻(いろう)で、口からは全く食事をしなくなった方が
入れ歯の噛み合わせをわずか90分から120分で
改善するだけで、自分の口から食事をされるようになる。
マジックを見ている感じだった!!
実は私も過去に、わずか1回か2回だけであるが
寝たきりの方の入れ歯を作ることで、
寝たきりの方がベッドから起きだして
ご自宅の庭を散歩されるまで奇跡の回復を
された経験がある。
私は、最近では毎日のようにインプラントオペを
しているので、口腔外科出身ですか?と言われることも
多いのだが、実は大学では補綴科と言う
入れ歯や被せを専門で扱う部署に在籍していた。
だから、入れ歯に関しては、ある程度自信もあり
自慢できる症例も数多くある。
主には、10年以上前に「超精密入れ歯」と私が
勝手に名付けたBPSと言うシステムの総入れ歯治療を
行うことが多く、先日も岡山県北部から来院された
患者様に「期待以上で凄いです!」との
長文のお褒めのお手紙を頂いた。
そんな入れ歯を数十年も勉強してきた私だが
河原英雄先生の入れ歯セミナーは
そのお言葉、お言葉、一言ずつに凄い重みがあり
私は感激するしかなかった。
河原英雄先生は、福岡の繁華街のど真ん中で
卒後1年か2年で開業されて30年以上その場所で
地域の皆さんの歯のQOL(生活の質)の向上に
邁進されていた。
そして、60歳になった年に、以前から言われていたように
博多の診療所は息子の太郎先生に譲り
自分は、大分の凄い田舎の歯科医療の無医村である
過疎地に新たに診療室をオープンされた。
その熱い思いを河原先生は博多弁も交えながら
熱く熱く語られた。
私は河原英雄先生のお話を最前列で伺うために
朝の5時半に目を覚まして早朝の飛行機で羽田に飛び
羽田空港で走り、新宿行きのリムジンバスに飛び乗った。
そして、そして、会場には一番乗りで
いつものように一番前の席をフライングGET!!
後はセミナーの開始時間まで本を読んで
時間をやり過ごす悠遊な時間!
参加者の方も徐々に集まり、開始時間寸前
明海大学の方が、私の前に来られてこう言われた。
「すみません、プロジェクターの具合が悪く
この席にプロジェクターを設置したいので
後ろの席に移動してもらえますか?」
最前列から後ろを眺めると、もはや最後尾の列しか
席が空いていない!!
「いや、私は早朝5時半に起床して、羽田空港で走り
1番前の席をやっとの思いでGETしたんですが!」
その言葉を私はグッと飲み込んで、いそいそと
最後尾の席に移動するのであった。