ホテル体験記:JJ GRAND HOTEL(ロス)
今年のゴールデンウイークに、私はUCLAの教授でロスに診療室を構えているトーマスハン先生のインプラントアドバンスセミナーに参加するためにロスへと向かった。 UCLAインプラントアドバンスセミナーと思っていたため、セミナーの会場はUCLA内で行われると私は思い込んでいた。
そこでUCLAの近くにあるWホテルを私は予約していた。 このホテルはロスでも有数なラグジュアリーホテル、週末にはハリウッド俳優もお忍びで訪れるバーの情報も得て楽しみにしていた。
しかし蓋を開けるとセミナーの会場はトーマスハン先生の診療室の一角にある研修室で行われた。 50名が入る研修室を持つ診療室とはどのような規模かお分かりになろう。 そこで急遽、他の日本からの先生と同じJJ GRAND HOTELに宿泊することにした。
このホテルはロスアンジェルスのコリアタウンと言って在米韓国人の方が多く住まれる地域にあってトーマスハン先生のオフィスまで2ブロック!歩いて行ける距離だ。 ロスにはWホテル以外にも、ダウンタウンに大規模ホテルからブティックホテルまで多くのホテルがあるので今回の宿泊を楽しみにして私は、当てが外れてがっかりした。
このJJ GRAND HOTELは、韓国系のホテルで、エレベーターホールに置かれていた無料の新聞はハングルで書かれていた。 朝食は8ドルであるが、アメリカンブレックファースト1種類とコーリアンブレックファースト5種類の中から選ぶ。
初日無難にアメリカンブレックファーストを頼んだ私は、トーストのペラペラさと卵の調理法が選べないことを見て、二日目からは郷に入れば郷に従え!でコーリアンブレックファースト「あわびのおかゆ」を頼んだ。
朝食から私のテーブルの前にだけキムチが数種類並んだ。そしてその日は一日中胃が痛かった。次の日からはお尻の穴まで痛くなった。 部屋はダウンタウンでもメインのウイルシャーブルーバードから1本中に入っている立地のために、心配した窓の外の騒音にはそう悩まされなかった。
重いノートパソコンをロスまで持参した私はネットに接続できる環境の部屋をリクエストした。 韓国人の受付の人は笑顔で私に615室のキーを渡した。 スーツケースの荷物を全て出して、服はハンガーに掛けて、洗面用具は洗面所に並べた。
さあメールをチェックしようとパソコンをネットに接続してもウンともスンとも言わない。 フロントに電話しても埒が明かないので、着替えてフロントで交渉! その部屋はネットに繋げない部屋だと判明!
新しいキーを貰う。 チェックインの時の話は何だったのか? 深夜スーツケースから取り出した荷物を、もう一度ス-ツケースにガンガンに詰め込んで、同じフロアではあるが別の部屋へと引越しをする私であった。
新しい部屋ではネットに無事接続できた。 安心した私はお風呂に入ってゆっくりと長旅の疲れを取って明日からのセミナーに備えようとお風呂に向かった。
そこにはお風呂の栓は無かった。その時間にフロントまで降りる力はその時の私には既に残っていなかった。セミナーのホテルと思えばそんなもの。
フィットネスルームの存在を少しだけ信じた私が馬鹿だった。