ホテル体験記 「 ソウル新羅ホテル 」
私は韓国という国がそしてソウルという街が大好きだ。 この街には日本が無くしてしまった猥雑さや優しさ、活気が今でも溢れている。 そしてそれがなぜかとても懐かしく思えてしまう。
ソウルの街の屋台のおばちゃんに少しぼったくられても、そのおばちゃんのパーマがやけにぐるぐる巻きになっていても、許してしまう雰囲気がこの街にはある。 ソウルのホテルは年々価格が上昇してきた。
特にここ数年はワールドカップの影響と韓国ツアーがブームとなっていて普通以上の高級ホテルを個人で予約する時はなかなか安いレートが見つからなくなっている。
明洞の街より新しい江南の街が好きだった私たち家族は江南の新しいホテルに滞在する事が多かったのだが、やはりソウルといえば一度は新羅ホテルに泊まりたいと1泊だけソウルに出かけた。
このホテルの敷地内には大きな免税店がありこの免税店には過去何度か足を運んだ事はあったがホテルの滞在は始めてであった。 このホテルの立地はソウルの中心街から少し離れていて地下鉄の駅から歩けない事もないのだが、地下鉄の駅から歩いてこのホテルにチェクインするのも格好悪いので少し高くてもインチョン空港からはKALのリムジンバスに乗ろう。 空港からはリムジンバスで90分ほど掛かる。
11月から羽田からキンポ空港のシャトル便が出来たのでキンポからだと60分もかからない。 この新羅ホテルはソウルの迎賓館とも呼ばれ世界中のVIPはここを多く利用するとは聞いていた。あのトムクルーズも泊まったというプレジデンシャルスイーツを一度は覗いて見たいと思うのは私だけではないだろう。
リーダーズクラブのメンバーであるために客室は少しだけアップグレード。 しかし客室は決して広くはない、調度品は派手さはないものの落ち着きがあっていいと思う。 レストラン、プール、フィットネスも充実しているが何せ1泊2日の駆け足のソウル旅行!プールやフィットネスで優雅な休日というわけには行かない。
部屋から敷地内にある免税店が見えた。 驚いた事に朝は8時半くらいから夜は11時近くまで開いている。 日本人の観光客がバスやタクシーで大勢この免税店に吸い込まれていく光景は圧巻でもあり複雑な気持ちでもあった。
ホテルスタッフは朝から深夜まで疲れも見せずににこやかな笑顔を振り撒いていた。 クラブフロアのスタッフはほとんど日本語はOK。 私が下手な英語で質問をすると「日本語でどうぞ!」と言われて何となく恥ずかしかった。
このクラブフロアで以前行った焼肉の「バンブーハウス」を調べて予約を取ってもらった。 そしてタクシーの運転手にもわかるようにハングルで住所まで書いてくれた。
そしてタクシーは江南にむかってなぜかリッツカールトンホテルの裏道へと進んだ。 ここだという事でタクシーを降りてみるとそこには確かに「バンブーハウス」という汚い看板が出ていた。リッツカールトンの裏手の街頭もない路地裏の焼肉屋。
あの小泉首相も来たという超高級焼肉店バンブーハウスとは名前だけが同じで後は似ても似つかなかった。 そこからはタクシーを飛ばして別の焼肉店ポデゥナムチプに向かう。
例えクラブフロアの女性が違ったバンブーハウスを教えてくれてもソウルではその事を楽しもうと思う自分がいる。やはり私はこの街が大好きである。 個人では値段はそれなりに高い!
立地はタクシー利用が原則!