そして、私は、途方に暮れた!!
もちろん、全ての患者様でもそうであるが
特に当院のスタッフの家族の方の治療は
絶対に絶対に失敗は許されない!!
決して簡単では無い今回のインプラント治療!
パーフェクトに終わることが出来たのは
私の日ごろの行いが良いからと?
一人ほくそ笑む!!
土曜日の深夜、東京でのあるホテルでの出来事!
深夜2時前に「ピンポーン!」と鳴ったベルに私は飛び起きた。
その瞬間、私には、ある記憶が急に甦ってきた。
10年以上前、渋谷のあるホテルに妻と宿泊していた時
同じように深夜の2時過ぎに、
「ドン! ドン!! ドン!!!」と
私達の部屋のドアが凄い音で叩かれたことがある。
尋常ではない雰囲気に、ドア越しにドアの外を見てみると
大柄な黒人の男性が怖い形相で立っているではないか?
ここはニューヨークか?
無視を決めようと思っていても
「ドン!ドン!!ドンドン!!」と
部屋のドアを叩く行為は一向に収まらない!!
意を決して、私はキーチェーンを絶対外さない状況で
少しだけドアを開けて、大柄な黒人の男性に声をかえた!
「ファッツ トラブル? ファッツ マター??」
映画に登場しそうな強面の黒人の方は
私の顔を見て、一言呟いて去って行った。
「ソーリー! ミステイク!!」
ミステイクかい???
今回も、あの渋谷の再現か?と恐る恐るドアを開けると
「マッサージです!」といつものおかっぱ頭の
このホテルのマッサージのおば様がその場に立たれていた。
・・・・・
私が一番怖かったのは、私が電話で「マッサージ」を
頼んだ記憶が全く無かったこと!!
大丈夫か?この私??
。。。。。。
年寄りの朝は早く、いつもは午前6時前後には
目覚ましをかけないでも、絶対に目が覚める私!
しかし翌日の日曜の朝、起きて時計を見て再度驚く!
「8時40分!」
エッ!もう9時前>>
朝食込みのプランなのに朝食も食べないで
タクシーで東京国際フォーラムへと急ぐ!
日曜日のセミナーは9時15分から!
ランチョンセミナーと言うランチ付きのお昼の
セミナーのチケット配布は午前9時開始!!
ダッシュで着替えたので、会場の東京国際フォーラムには
9時5分には到着した!
間に合った!良かった!!
次の瞬間!私はスーツケースが手元に無いことに
気が付いた!
スーツケース?
確かホテルでは、タクシーのトランクに?
目の前のタクシーがスローモーションの様に
優雅に皇居の方に進む中、私の大声は届かないで、
タクシーはゆっくりと私の目の前を立ち去った!!
そして、私は、途方に暮れた!!!