本を読む2!
少しだけ時間に余裕が出来たので、なぜか私は鼻毛を抜き始めた。
鼻毛に白いものが混じっている。
よく見ると、抜いた鼻毛のうち約30%が白髪の鼻毛である。
「ふっ!もうすぐ冬が来るのか?」
「違ーーーうっ!あんたのが体が老化しているんだよーーー!!」
親父の叫びがこだまする。
昨日の話の続きで本を全く読まない39歳の私が本を読むきっかけを
作ってくれた二人目の恩人がIさんであった。
Iさんは歯科の世界では今超有名な「カリスマ歯科コンサルタント」の異名を持つ。
新進気鋭の歯科医院専門のコンサルタントである。
3年位前にIさんのセミナーに初めて参加した私は、その場でも本を読む素晴らしさを教えてもらい、本当に両目が開眼した。
そして神田先生のピンク本や諸々の良書と出会い、文字通り人生が一変した。
マンガは読まなくなり、本を読む大人に生まれ変わったのだ。
素晴らしい本との出会いと、素晴らしい人との出会いが人生を豊かに変化させると今の私が言い続けている原点はここにある。
はるか太古の昔のような出来事であるように感じるが
わずか3年から4年前の出来事であった。
今日はインプラントアドバンスセミナーに参加するために
岡山駅西口近辺に車を停めた、いつも前を通り安い料金に魅かれたからだ。
1日のセミナーと実習を終えて、早く家に帰ろうと駐車場に向かった。
出口で駐車券を入れると1500円の表示が出た。
「この機械は5000円札、1万円札は使用できません!」とのアナウンスを聞いて背中に嫌な感じを覚えた。
財布を見ると5000円札と1万円札だけだった。
なぜか私の財布には台湾ドルの紙幣が数枚折りたたまれて入っていた。
そしてやはり1000円札は1枚も入っていなかった。
でも今日はなぜか2つも小銭入れを持っている。
500円玉と100円玉と50円玉を数えると、うーーん!1500円には足りない。
緊急電話から事務所に繋いでもらい事情を話すと、「近くで両替をして下さい」と
言われるだけで埒が明かない!
駐車場の前にはマ○○レンタカーの営業所があった。
外からレジが目に入ったので、ここは岡山に不慣れな旅行者の振りをして
両替をお願いしようと計画を練った。
なーに!演技力には自信がある。
昔中学校の文化祭で演劇の脚本を書いたこともある私だからだ。
辛そうな顔と雰囲気をかもし出して、私はレンタカーの営業所に入っていった。
「すみません!前の駐車場が大きな紙幣が使えないで困っています!ご無理を言いますが、何とか小さく崩していただけませんか?」
「ここではできません、駅のコンビニに行って下さい!」
「ふっ!やはりもうすぐ冬が来るようだ!!」