言霊(ことだま)
朝のブリーフィング(短い朝礼)で診療室内での
言葉の使い方について話をした。
当院では例え、私とアルバイトの学生さんのやり取りでも
「敬語の使用」がルールである。
院長「リーマーボックスをお願いします!!」
アルバイトの学生さん「はい!わかりました。」
私が以前開業前に見学させていただいたある歯科医院では
院長先生が歯科衛生士の人を呼ぶのに「けいちゃん!」と親しみを込めて?呼んでいた。
その呼び方は、私にはとても違和感があった。
今でも年配の先生の中には、自分の歯科医院のスタッフを「うちの女の子!」
と言う先生がいらっしゃる。
「うちの女の子じゃなくて、当院のスタッフだろう!」と心の中で叫ぶももちろん
言葉は出さない。
院長がスタッフを、チャンづけで呼んだり、うちの女の子と言う言い方をするのは
スタッフを自分より下に見ているような気がしてならない。
日本には昔から言霊(ことだま)と言う言葉がある。
サザンの歌詞にも出てくる、この言霊と言う言葉は私が大好きな言葉の
1つであるが、文字通り言葉には魂が宿るのだ。
言葉の使い方で、感情も、気の持ちようも、しいては行動までが変わるのが人間の性(さが)。
診療室内では、お互いに敬語を使い、お互いに尊敬しあうこと、
甘えをなくして、ピーンと張った気をいつまでも抜かないことが大切なのだ。
自分が敬語を使うときの顔立ちと、ため語を使うときの顔立ちをぜひ鏡で見比べて欲しい!
ため語を使うときは、顔には緊張感はなく、体の使い方もだらしなくなっているはずだ。
最近若いスタッフが敬語が使えないとよく聞くが、由々しい事柄と
私達は深刻に考えないといけない。
正しい言葉使いができない人間は絶対自分を高めようという考え方を持ちはしない。
人間が自分を高めようと考えないと与えられた仕事は単なる苦痛でしかなくなる。
正しい言葉使い、敬語の使い方は歯科界を、いや日本全体を変えるパワーを
持つと私は信じている。
昨日、当院の矯正治療の小冊子が完成した。
なぜか作製に半年以上がかかってしまった。
忘れたころに完成した当院の矯正治療の小冊子!
表紙には情けない顔をした私の似顔絵が載っていた。
ふーっ!!