オールオンフォーインプラントコース
土曜日の早朝5時に妻に起こしてもらい、
岡山駅から新大阪駅、新大阪駅から
伊丹空港へと移動!
無事に、伊丹空港発の秋田便に乗り込む。
私自身3回目の参加となるな秋田市で開催される
オールオンフォーきりたんぽコースに参加するためだ。
ほとんどの歯を失った方が、また今の歯が全てグラグラで
入れ歯にするのが、どうしても嫌な方にとって
リスボンのマロー先生が開発された、このオールオンフォー
は画期的なテクニックである。
しかし、岡山でもこのオールオンフォーを行う歯科医院が
少ないのには理由がある。
このオールオンフォーは凄く難しいテクニックなのだ。
当院でも8年ほど前からこのオールオンフォーを取り入れていて
一人でリスボンのマロークリニックに研修に行き
その場でマロー先生とも直接お会いしたこともある。
今まで札幌の舘山先生、東京の下尾先生、東京の鈴木先生、
徳島の庄野先生、他にも多くの先生の講演やコースに
私は参加させてもらった。
しかし、そんな中でも、秋田の相場先生のオペは
凄かった。
痺れるほどオペが上手いのだ!
緩急がしっかりとしていて早いところは凄く早く手を動かし
大切なところは凄くゆっくりと手を進められる。
そして、全てが患者さんにとって優しく丁寧なオペであるのだ。
今回も秋田市のインプラント界の重鎮 相場先生、竹田先生の
講義とオペを実際に見せてもらうコースに参加するために
私ははるばる岡山から秋田へと移動した。
伊丹空港はあいにくの雨と風!
秋田行きのJALは50名乗りの小さなプロペラ機
秋田に到着するまで揺れに揺れた。
秋田空港から急いで相場歯科にタクシーで移動するも
このタクシーも揺れに揺れた。
乗り物酔いがひどい私は相場歯科に到着したときは
完璧な乗り物酔い状態だった。
「もうオペ始まっていますよ!」
「中野先生、オペ室に入って見学されますか?」
「もちろんです!」
私は身近で相場先生のオペを見学するために
ここ秋田市まで来ているのだ。
オペ室に入ると、普段は数名の先生が
普通はオペ室に入り、見学をされているのだが
今回は誰も見学者がいなく、私一人だけだった。
他の先生方は別室のモニターに写し出される映像を
座って見られているようだった。
実はこのオールオンフォーのオペは
手術の時間がかかるため、2時間以上の
オペはざらである。
だからオペ室に入り、立ちっぱなしで2時間以上
ずっと見学するのは、かなり大変で、座ってゆっくりと
大きなモニターに移る映像を竹田先生の解説の下
見ることもそれはそれで素晴らしいのだが
私は相場先生のすぐ近くで同じ空気を吸いながら
オペを共有したいと思い、即効でオペ室に入った。
「中野先生、このお立ち台に上がるとよく見えますよ!」
私はオペ室で上からオペを見ようとお立ち台に上がった。
しかし、お立ち台に30分も立ち続けると
私は軽い眩暈と眠気を感じ始めた。
ここで私が立ち眩みを起こしたり、眠ったりすると
厳重に滅菌された器具に触れてしまったり、
高額な機械を壊してしまうかもしれない?
私は凄い緊張感を持ちながら、2時間以上の
オペの見学をお立ち台に上がったまま、頑張った。
今までで一番大変なオペ見学になった。