バルセロナでインプラント実習
シンポジウム初日は夕方からハンズオンと言う
実習つきの有料のセミナーが開催された。
このハンズオンは実習があるので機材も人数分
必要なために、20名しか定員が無く、すぐに
申し込まないと満席になってしまう。
私と私の友人でもあり、このピエゾシンポジウムでは
数年前からの「相棒」でもある東京の阿部ヒロ先生は
運よくこのハンズオンの1つのコースに申し込むことが
できた。
会場には20名の歯科医師が集まったのだが
参加された国は様々でスペインはもちろん、ヨーロッパは各国から
アフリカからも、アジアでは日本人が2名と上海から来ている
先生が1名いらしていた。
全ての講義は英語で行われた。
聞くだけならまだ何とかなるのだが、この講師の先生は
講義にライブ感を重要視されるらしく
参加者に何度も何度も3択で質問をして手を上げさせた。
1番の答えがが10名、2番の答えが7名、3番の答えが1名
エーーっと手を挙げていない2名の先生は?」
手を挙げていない2名の先生は、いつも私と阿部ヒロ先生だった。
講師の先生が冗談を言っても、笑わないのは
私と阿部ヒロ先生の二人だけだった。
後半はオペ着に着替えて、実習タイム!
日本では普通は使用しない血が滴るようなフレッシュな
羊さんの頭と格闘をする。
ピエゾを使っての、実習は私と阿部ヒロ先生は
楽々とクリアしながら、完璧に薦めるのだが
意外に多くの先生方は、羊さんの頭と苦戦をされていた。
「他の先生たち凄く不器用ですよ!
私たち日本人って本当に器用ですよね!」
阿部ヒロ先生が呟いた。
前半の英語力の無さを嘆く劣勢を跳ね除けて
日本人2人組みは後半の実習を軽々こなし
誰よりも早く会場を後にするのだった。
2日目のディナーは、私と阿部ヒロ先生は
発表者スピーカーでは無いのに、今回のスピーカーでもある
白鳥先生のご好意で、スピーカーズナイト、世界から来た
有名なスピーカーの歯科医師の先生ばかりがアカデミーから
招待されるディナーにお呼ばれした。
会場となったホテル「カサ フステル」には
ドレスアップした紳士淑女が多く集まった。
バルセロナの街が見渡せる屋上で始まったカクテルパーティ
その後、下に移動して着席形式のフルコースディナー
2日目の夜も深夜12時過ぎまで宴は続いた。
その中には小さな子供の姿も、かなりの高齢の
方の姿もあった。
文化の違いをまざまざと見せつけられる思いがした。
しかし、ヨーロッパの人ってなぜあんなに皆さん元気なのだろう?