犬のプラークコントロール
私のジャケットを間違えて
持って帰られたのは、あのカウンターで
私から声を掛けてお話をさせてもらった
初対面の歯科医師のある先生!
全てがご縁であり、全ての人生は
シナリオ通りである。
同じように歯周病が重度に進行しているのに
10年以上、病気がほとんど進行しなくて
1本も歯を失わない方もいらっしゃれば、
残念ながら、数年でドンドンと自分の歯を失ってゆく
方もいらっしゃる。
その違いをもたらす違いは何なのだ?
私は前者のほとんど歯周病が進行していない
患者さんを担当している歯科衛生士に質問をした。
「理由はなに??」
「理由は簡単です!あの方は凄く歯磨きを
しっかりと、きちんとされています。」
鍵は、プラークコントロールか?
私たち、歯科医師、歯科衛生士の誰もが
プラークコントロールの重要性を学生時代から
コンコンと学んでいるのに、実際の臨床では
毎日凄い温度差を感じざるを得ない!
それは多くの方が、きちんと
プラークコントロールができていないと
言うことだ。
特に高齢者の方になると、それはより難しい!!
ここをこの器具を使ってこう磨いて下さい!
ここは別のこの器具でこうやって磨いてみて下さい!!
とお願いと指導をさせてもらっても
上手くできる方ばかりではない!!!
そんなときに我が家である大きな事件が起きた。
我が家の愛犬が歯周病が進行して
再度多くの歯を抜歯しないといけないと
掛かり付けの動物病院の先生から宣告されたのだ。
歯周病治療を頑張っている歯科医師の
愛犬が歯周病になった??
実は私の愛犬は15歳になる老犬ではあるのだが
昔から凄く凄く嫌がって全く歯磨きを
させてくれなかったのだ。
犬も人間も同じ動物である。
患者さんの歯周病の進行を止めるために
私は頭を下げたり、土下座もします。
「お願いですしっかりと歯を磨いて下さい!
磨いているのと、磨けているのは違うんです!!」