カムログインプラント ワークショップ
結局まんじりとも一睡もできないまま
朝を迎え、6時前少しだけ周辺が明るくなると
再び活動を開始することにした。
ホテルの周辺はまだ暗かったが
ホテル前に地下鉄の駅もあり
中央駅までは緑のラインで
3駅先だとわかった。
部屋では無料のWiFiが使えたので
私はスマホを使ってバルセロナと
バレンシア間の移動手段を検索した。
朝7時発の高速バスならバレンシア到着が11時過ぎ
11時から予約していたワークショップが始まるので
このバスでは少し遅れる。
朝8時の急行で行けばバレンシアには11時前に
到着する。
時計を見ると朝の6時半!
朝の7時からの朝食をあきらめて
急いで荷物をまとめて、ずっと着ている
シャツとスーツを来てサンツ駅へと移動した。
何とか8時の急行のチケットを買って
車内に乗り込み車内で本を読もうとバッグを開けて
私は異常な事態を発見した。
パソコンがない!
あのパソコンには来週インプラント学会で
発表するパワーポイントや
松山市で講演するパワーポイントの資料が入っている。
降りよう!!
7時58分、出発2分前に降りて
急いでタクシーでホテルに向かう。
見つからなかったら、どうしよう??
ここはスペインのバルセロナ!
日本とは違う!!
ホテルのフロントに急いで
鍵をもらい部屋に直行する。
鍵を開ける手が震える!!
あった!!テーブルの上に
私のパソコンがあったのだ。
最悪の事態は解消された。
また急いでサンツ駅へ急いで
長い列の長距離列車の切符販売の
列に並ぶ!
ネットでは1時間に1本
バレンシア行きの急行があると
書いていたのだが、8時の次の
急行は10時発となった。
駅のカフェでフルーツとコーヒーの
朝食を食べながら、8時2分前に
私が奇跡的にバッグを開けて
パソコンがないことに気がついたこと!
そしてそれが無事に部屋から見つかったことに
感謝した。
10時発のバレンシア行き急行は
30分以上遅れてバレンシア駅へ到着した。
駅からタクシーで会場のカンファレンスセンターに
直行して、カムログの当院の担当の
Tさんからタグを受け取って実習込の
コースへと私は入っていった。
今回のコースは数会場に分かれていたが
その会場には日本人は私一人だった。
今回のコースは11時から午後5時までの
スケジュ-ル、私が会場に入ったときは
既に午後の2時を30分以上回っていた。
私に残された時間は後2時間30分しかない。
既に講義は全て終わり、講師のドイツの歯学部の
有名な教授の先生が中央で実習の段取りを
参加者の先生方に見せていた。
今回のこのコースはサイナスリフトと言って
上顎で骨がない場合に用いる骨の造成の
テクニックだった。
私が入って5分も立たない内に私の横の2名が
実習をしないで退室した。
私が入って60分も立たないうちに
半数の参加者の先生が実習を終えて
退室した。
私は汗でドロドロのスーツとシャツの姿で
いつも使う拡大鏡もスーツケースに入れていた上に
実習の進め方が全く分からず
多くの先生方と同じように午後3時半には
会場を後にした。
こうして私が2年以上待ち焦がれていた
カムログコングレスの初日のワークショップは
60分で終わった。