漆黒の彼との出会い
インチョン便とヨーロッパ便の
乗り継ぎは良く、全日空派の私だが、
最近では乗り継ぎの関係から
大韓航空を良く利用する。
日曜日の岡山空港の列の前には
私の大学の後輩のK先生家族の
姿があった。
彼はロスアンジェルスに飛び、インプラントで有名なM先生の
オフィスに勉強に行くと聞いた。
私はドイツに飛び、インプラントで有名なK先生の
オフィスに伺う彼に言った。
同じ歯科医師の後輩がアメリカとヨーロッパと方向は違えど
休日を返上してアメリカに飛ぶ姿に、後輩ながら畏敬を感じる。
インチョン空港を出発した大韓航空フランフルト便は
順中に飛び、定刻より少し早くフランクフルト国際空港に到着した。
今回、ドイツ国内での移動を私はレンタカーを予定していた。
フルンクフルトからハイデルベルグを経由してミュンヘンに
移動する距離はトータルで800キロを優に超える。
私は日本からハーツレンタカーでBMW3クラスを予約していたのだが、
先日、予約書をふと見てみると、オートマ車でなくて、ミッション車だったことに
驚き、日本のハーツに電話をするも現地で既に予約が一杯なので
空港でリクエストするように言われていた。
フランフルト第2ターミナルの
入国したすぐの場所にハーツのオフィスがあり
私はミッションからオートマに変更する
リクエストを伝えた。
ジャガーとメルセデスベンツCLSなら
用意が出来ると言われて、ドイツ車のことを
良く知らない私は、追加料金がジャガーより
安いメルセデスベンツCLSへの変更をお願いした。
駐車場まで行くと、いかつい顔をした
漆黒のメルセデスがそこに止まっており
私との彼との4日間の旅が始まった。