今度は間に合わない??
ヨーロッパと日本との17時間の
時差なんて気力で克服できると
そう信じていた。
学会の初日が終わり
仲間の歯科医師の先生との
打ち上げの2次会
私はほとんど疲れて寝てしまっていた。
水曜日の朝の朝礼で
予定していた飛行機の欠航が決まり
別の早い成田発の便に振り返るため
午後4時半以降の私の予約患者さんに
すぐに連絡をいれるように再度指示を出す。
朝から受付スタッフは手分けをして
連絡をとるために、バタバタになった。
9時30分過ぎにエールフランスから
電話が入った。
「羽田発のパリ行きの便が空港のストライキのため
欠航が決まりました。」
「はい、了解しております。」
「成田発の便に変更してもよろしいでしょうか?」
「はい、それでお願いします。」
しかし、1日前から欠航が決まっていたのに
今さら電話がかかるとは?私は今日の午後に
出発するのに!と少しだけ憤慨した。
30分後に再度エールフランスから電話が入った。
私はその言葉に耳を疑った。
「羽田行き、欠航が決まっていましたが
パリの空港のストが中止になり、再度飛ぶことになりました!」
えーーっ!私は国内線もキャンセルして変更して
患者さんにも朝から電話で変更をお願いしているのに!
でも、最初の便は深夜、羽田発なので
患者さんの予約は全て元に戻すことができる。
「キャンセルした患者さんに事情を説明して
当初の予約通りに来てもらって!!」
受付のスタッフはより一層バタバタになった。
元は、パリの空港の管制官職員のストライキのため、
空港会社には非はないのだが
この飛行機の便の2転、3転で本当に
当院の一部の患者さんにはご迷惑をおかけしました。
再度、岡山、羽田便を5時から8時に変更して
私は羽田空港国内線から国際線カウンターへ
バスで移動した。
深夜00時40分発の横には遅延30分と赤字で書かれていた。
私のパリの空港での乗り継ぎ時間は最短の60分しかなかった。
30分も遅れると、乗り継ぎ便に間に合わない!!
私はJALのカウンターで職員の方に
泣きついた。