歯医者の開院記念日
リンパマッサージ！
これが死ぬほど痛い！！
口を食いしばって嗚咽を堪える私。
「あなたは、腰が凄く悪いけど、
もっと悪いのが目！！」と指摘される。
男性が年齢とともに衰えてゆく順番は
巷では「歯、目、マラ」と言われるが、
マラって体のどこの組織だっけ？？
４月8日の朝礼で、スタッフからのサプライズ！
「院長！開院記念日おめでとうございます。」
と大きな花束の贈呈！！
そうか、すっかり忘れていた。
本日４月８日は、当院が21年前に
この地で歯科医院を開設した開院記念日だった。
なぜ、開院を４月８日にしたのか？
それは、案外、簡単である。
当院は21年前にこの地で誕生した。
当初は歯科医師1名、歯科衛生士4名で
誕生したこの医院。
４月１日が新入社員4名の入社日で、1週間も研修をすれば、
本番でも何とかなるとの私の安易な考えもあり、
21年前の４月８日は大安吉日だったこともあり、
当院の開院危記念日は４月８日となった。
ただ、それだけである。
あれから21年間で、2万1千人を超える患者様が
当院に来院され、当院で歯科の治療や予防処置を
受けたことを鑑みると、感無量である。
しかし、立地がわかりにくく、朝の時間帯は
方向によれば車が侵入禁止になっている当院は
当初は苦難を極めた。
立地が悪く、近くに数件の歯科医院の
建設計画があったため、某地銀のC銀行も、
同じくT銀行でも、私は開業資金を
借り入れることができなかった。
何度も何度も、事業計画を書き直して
某C銀行一宮支店に通った私だが
髪が凄く薄かった当時の融資担当者は
決して当院に対する融資に
首を縦に振らなかった。
当時、29歳の私が、1億近い借金ができたのは
銀行でなく、歯科医院専門のローン会社であり
金利は通常の銀行よりかなり割高だった。
運転資金と称して借入れた1千万円も、
開業から1ヶ月、２ヶ月、３ヶ月と
ドンドンと減少していった。
銀行通帳から毎月数百万のお金が減少することは
心理学上、決して良いことではなかった。
当院がまだ低空飛行の頃、近所に新しい歯科医院が
できると聞いて、朝まで全く眠れない夜もあった。
このままでは当院は潰れる！
そう思った私は、何を思ったのか？
近所の不動産業者に行って
「国道180号線沿いで歯科医院に適した場所は
ありませんか？」と新たな物件を物色した。
これ以上の借金ができるはずもないことに
私は気づかないでいた。
恥ずかしいことに、私はうまく行かない理由を
全て当院の悪い立地のせいにしていた。
すぐにある偉い歯科医師会の先生から
当院に電話が入り、私は凄く叱られてしまった。
あの電話は、人生で最悪の電話とあのときは感じたのだが、
今思えば私はあの電話で、「覚悟」が出来た気がする。
腹を据えることができた気がする。
あれから２１年経過した。
２９歳で歯科医院を開設した私は今年５０歳になった。
今になって思うこと！
人生で最悪と思ったことが
私にとっては人生の転機となった。
人生に最悪は無い！！
単なるピンチになるのか、それを逆に
チャンスにするのかは本人次第である。
神は私たちを試そうと試練を与えるものなのだ。
今の八方塞がりの状況を本気で変えたいのなら、
腹を据えて行動するしか道はない。
行動して、行動して、あきらめないで
あきらめないで、頑張り続けると
そこには、初めて見えてくる景色があった。
岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」
院長中野 浩輔
- 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
- 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
- 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
- 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設
当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。
