歯科医師の使命、天命
昔から当院に来院されていたある女性が
ご主人の留学で、ロスのUCLAにいると聞いた。
「中野先生もUCLAに行ってたんですよね?」
「UCLAですか?」
確かに行ったことはある。ただし観光!
売店でUCLAと書いたトレーナーをお土産に買った。
私は、私は決して留学はしていない!
正直に話すべきか?笑顔でごまかすべきか?
そこが問題だ!!
50歳を前にした私は、先輩の歯科医師の先生と
リタイアする年齢のことを話すことが多くなった。
「目の見え方、体力、気力の関係で、一生懸命に本気で
歯科医師の仕事に取り組めるのはやはり60歳までか?」
そう思う反面、私の師匠でもある先輩の先生方が
65歳を過ぎて未だにバリバリと仕事をされる姿を
見ていると、自分の体のメンテにさえ気をつければ
70歳までは恥ずかしくない仕事ができるのではと
も感じている。
65歳を過ぎた有名な先生方が1年中休み無しに全国はもちろん
世界中で活躍されている姿を見ると、何て私はひ弱いのかと
悲しく感じる。
仕事は生涯現役!
この言葉通り、死ぬ直前まで元気で歯科医師の仕事を
続けたいと言われる先生も多い!!
その反面、歯科医師でもアーリーリタイアメントと称して
50歳や55歳で引退をして悠々自適の生活を
送られる先生も中にはいる。
幾つになっても自分の仕事に誇りを持ち
いつまでもバリバリと活躍される先生
そうでない先生、その違いはいったい何だろう?
歯科医師としての仕事が好きかどうかの違い、
借金の額や銀行の預金残高も根本的にはあると思うのだが
私は奉仕の精神の有無が違いのような気がしている。
「見返りのない奉仕の精神」で目の前の人に尽くすこと!
医療は効率だけで論じることはできない!
奉仕の精神、人の幸せを祈る気持ち、これがないと
決して医療の仕事はできないと私は考えている。
使命とは命を使うと書く!
50歳を前にして私は再び自分の使命感を
大切に感じたい!!
私の使命とは?私の天命とは??