20周年を迎えて!
私は20年前のその日のことを
今でも昨日のように鮮明に覚えている。
開業時に当院は立地が悪く、近くに数軒の
新たな歯科医院の開業の予定があったために
銀行はこの私に融資はしてくれなかった。
場所が悪いなら、そのハンデを逆手に取ろうと、
私は開業前に妻と二人で近隣の商業施設100軒に
1軒1軒歯ブラシとタオルを持って挨拶に回った。
近くの内科、菅波内科(今は前田医院に変わった!)
では、老健施設に入居しているお年寄りが
入れ歯の調子が悪いので困っていると聞いて、
20年前、岡山県下でも、ほとんどの歯科医院が
行なっていなかった訪問歯科診療を当院では始めた。
木曜の午後しか時間が取れなくて
木曜日の午後は訪問歯科診療、往診の時間と決めて
私と妻の二人だけで開業以来10年以上休み無しで
老健施設や在宅の方の入れ歯の治療や抜歯等の
処置を行い続けた。
近くの産婦人科「 やましたクリニック」では
妊婦の方が歯のトラブルで困っていると聞いて
20年前から母親教室に歯科の時間を作ってもらって
「妊娠中の歯科治療、虫歯ゼロの育児」について
毎月1回、20年間話を続けている。
今でこそマタニティ歯科の名前が
一般的になってきているが、当院では
20年前から実施していた。
菅波先生や山下先生のおかげで徐々に
当院も患者様が来院されるようになった。
歯の痛みで困っている方は必ず時間外でも
急患でも診察したいと思い、ある日は昼休みに診療、
休日も深夜も急患の電話を受けると決して断らないで
診療をしてきた。
ある時は、深夜の12時過ぎの急患の方のどうしてもと
いう要望で、深夜に親知らずの抜歯をしたこともある。
開業してからの5年間や10年間は
人一倍働こうとガムシャラに仕事をしてきて
寝る間も惜しんで頑張ってきたつもりだ。
そして、そして20年という月日が経過した。
そんな私が20年経過して今、このような歯科医院を
作りたいと思っている。
それは、どんな歯科医院なのか?
初診の患者様が当院の待合室に初めて入った時
「あっ!なんとなくここは雰囲気がいいな!!」
と思ってもらえる歯科医院。
歯科医院のスタッフは「丁寧で一生懸命!」に仕事をしている。
そして絶対私が譲れない点は「患者様に対しての人当たりの良さ!」
歯科医師、スタッフの優しくて柔らかな対応!!
もちろん最新で最高の歯科治療のレベルを高めてゆきたいと
思う気持ちもあるのだが、それよりも雰囲気の良い歯科医院作り!
患者様に快適に感じてもらう雰囲気作り、スタッフがイキイキと働きやすい
医院の雰囲気作りに力を入れて行きたい!!
今年の当院のモットーは
1、目の前の人の幸せを一番に考えること
2、学び続けるプロ集団
40名を超えるスタッフのリーダーとして
院長私の責任は重い!!