岡山大学歯学部同窓会 女性歯科医師セミナー
テレビ番組で歯科の特集を
してもらえるなら、喜んで協力や
資料提供をさせて頂くのだが
取材と言いながら有料のものも多い。
その金額も数十万から数百万!
マスコミもビジネスとはいえ
経営に困っている歯科医院が
格好の餌食になっているような気が??
火曜日診療を5時過ぎに切り上げて
大学に移動した。
岡山大学歯学部同窓会主催の
女性歯科医師セミナーを開催するためだ。
この女性歯科医師セミナーは同窓会長である
私の提案から始まった。
だから責任重大なのだ。
今や国立大学の歯学部は岡山大学だけでなく
女性の学生さんがとても多い!
学年で違いはあるのだが、どの学年でも
半数以上は女性、今の6年生は70%が女性と聞いた。
そんな女性の学生さんと話す機会も多い私だが
彼女たち誰もが将来に対する不安を凄く持っていることに
私は驚いた。
歯学部は6年間、その後研修医が1年間ある。
1年間の研修医の後で4年間の大学院に進む女性も多い。
6+1+4で11年
18歳の現役で歯学部に入っても大学院を卒業する頃は
30歳前になってしまう。
「私たちはいつに結婚して、いつ出産すればいいの?」
「大学院に行くのと?開業医で勤務するのと
どちらがいいの?」
彼女たちは多くの不安を抱えていた。
そこで同窓会の登場となった。
今回は特に参加される5年生や6年生の女子学生さんや
研修医の女性の歯科医師の方に事前にアンケートを取り
どの方から話を聞きたいか?どんな内容を聞きたいか?
まで事前に詳細な調査を行っていた。
開始時間の6時に会場となる講義室に到着して驚いた。
50名近い参加者の方が集まっていた。
3名の女性歯科医師の方が話をされて、その後は
事前のアンケートに関する回答と、会場からの
質疑応答が続いた。
素晴らしい90分に講師をお願いした3名の
先生には感謝の言葉しかない。
私は毎年心から思うことだが
私たち男性の歯科医院の院長も彼女たちの
話をもって聞くべきだということ。
今の歯学部の男性と女性の比率を考えると
間違いなく、今までより開業医に勤務する
女性歯科医師はもっと増加する。
彼女たちが少しでも安心して、診療に専念できるために
勤務時間や産休育休がきちんと取れる労働条件を
整備することは最低限の院長の務めであろう。
私は男女差別をするつもりは無いのだが
女性の仕事として歯科医師という仕事は
素晴らしい仕事だと思っている。
勤務時間は一定で、、そう長くないし
夜勤はなく、残業も少ない。
患者さんの死に直面することもほぼ無く
一般の会社に勤務することに比較して
給料も比較的多い。
インターネットやITがいかに進化しても
人間の歯は必ずあり、歯科医師の仕事が
無くなることは決してない。
ソニーやパナソニックのように
急激な円高に奔走されたり、韓国の会社との
グローバルな競争に負けることも無い(たぶん?)
そして、そして、一番素晴らしいことは歯科医師の仕事は
患者さんに凄く喜んでもらえる仕事でもあるということ。
日本人の若年者の虫歯は減少しているが
中高年の方で歯のことで困っている方は
とても多い。
岡山大学歯学部の女子学生さんが
あのセミナーを聞いて少しでも元気を貰い
前向きに行動できることを私は切に望みます。