ホーチミンの片隅で途方に暮れる!
今年こそ皆さまが幸せになれるように
頑張りたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
年末年始の休暇を利用して
海外の視察旅行に行ってきた。
今回はアジアの三都物語
成長著しいべトナムのホーチミン
成熟期に入っているタイのバンコク
そしていつもエネルギッシュな韓国のソウル!
4日間で3カ国を回る過酷なツアーの始まりだ。
早朝の5時に起きだして岡山始発の早朝6時8分の
のぞみで新大阪経由で関西空港を目指す。
関西空港発に全日空で香港に飛び
ベトナム航空にトランジットして
ベトナムのホーチミンを目指した。
今回の視察旅行の目的以外に
私は3つの別の目標を挙げていた。
①1年間診療を頑張ってガチガチになっている私の肩と
首をマッサージでほぐす。悪いものは全て吐き出す。
②体をほぐして、真っさらになった頭で
歯科医院の1年間の方向性を考える、考える、ひたすら考える!
③熱いアジアの都市から、人から、新たな前向きな
エネルギーをもらう。
だから1日に1回マッサージを受ける時間と
1日に1時間、自分に向き合い考える時間を
必ず取りたいと考えていた。
早朝に岡山を出発した私はトランジットの関係で
ベトナムのホーチミンに夕方にやっと到着した。
ホーチミン、3年か4年振りだろうか?
私の財布には数年前に行った時の残りの
ベトナムのドンの紙幣が入っていた。
空港から車で数時間揺られて、私はベトナムのある地方の都市に着いた。
翌日から現地で頑張っている友人等に合流する
予定だったが、その地点では私一人だった。
夜も遅いので、ホテルのレストランで簡単な夕食を食べて、
ホテルでマッサージを受けようと思っていたら
最終の受付が9時までで既に受付が終わっていた。
レストランの感じの良い女性に
「このホテルの回りで信頼出来るマッサージ店は
ありませんか?」と聞いて1軒のお店を紹介してもらった。
4つ星ホテルの中にあるマッサージのお店と聞いて
私はそれなら安心だと思った。
(アジアには怪しいマッサージのお見せも数多くある。)
その女性はレストランを出て私のためにタクシーを
停めてもらって、そのお店の場所を運転手の人に言ってくれた。
ここのホテルからタクシーで10分程度かかるらしい!
私のポケットにはクレジットカード1枚と
ホテルの部屋のカードキーとありったけの
ベトナムドンの紙幣だけ入れていた。
タクシーは海沿いの道を走り、街市場の繁華街を
過ぎてどんどんと寂しい地区に走っていっていた。
見知らぬ街で心細くなっていた私に
そのタクシーのメーターが追い打ちを掛けた。
メーターの金額がドンドンと上がってゆくのだ。
そしてそのタクシーのメーターのゼロの数が
いくつあるのか?凄く読みにくい!
最初は10000ドンか100000ドン?
確か私の記憶では10万ドンが日本円で400円位
アジアなので初乗りは40円程度?
このメーターの読み方は1万ドンが正解と思うが
どう見てもゼロが1個多い!
ベトナムのタクシーの料金が初乗りで400円?
現地の物価の考えるとあり得ない。
いや待てよ!もしかすると私の記憶間違いで
10万ドンは40円だったか?
移動疲れで混乱している私はタクシーの運転手に
聞けばいいやと考えるのをそこで止めてしまった。
そうしているうちにメーターの金額は
ドンドンと上がっていった。
30万ドン、40万ドン、50万ドン、60万ドン、、、、100万ドン
。。。。
4つ星ホテルとは聞いていたが、街外れの
かなり寂しいホテルの裏にタクシーは停まった。
メーターは最終的に120万ドンを示していた。
この表示は12万ドンなのか?それとも120万ドンなのか??
私は恐る恐る持っていた紙幣をポケットから
取り出して10万ドン紙幣を2枚を運転手さんに渡した。
すると他の紙幣もドンドン抜き取られ
結局120万ドン、10万ドン紙幣を12枚渡すことになった。
やっぱり10万ドンは40円?
私の頭はさらに混乱していた。
ここでガチャガチャいって身の危険を
生じることだけは避けないといけない。
私は何も言わないでタクシーを降りた。
目の前のマッサージのお店に入り、マッサージの価格で
ドンの桁を確認したいと思っていたが
1時間の個室でのマッサージが10ドル
そのお店はドルだけの表示だけだった。
私のポケットには既に10万ドン紙幣がわずかに
3枚しか残っていなかった。
もしあのタクシーの料金が正当なら
私はホテルまでタクシーでは帰れない!
歩いて帰ることができる距離ではなくて
ホ-チミンの片田舎は何となく物騒な雰囲気を
醸し出していた。
私はベトナムの片田舎で、
ひとりぼっち、いきなり途方に暮れていた。