前歯の歯根破折
台風が岡山を直撃!
避難勧告も出されている地域も多く、
当院の周りの水位も急激に上がる。
第2駐車場と第3駐車場は冠水の
恐れがあり、刻々と水位の変化を見守る。
晴れの国おかやま、大きな災害が
滅多に来ない県だけに不安は大きい!!
先日から連続して数名の方の
前歯のインプラント処置を行った。
インプラントと聞くと年配の方の
治療を思われるかもしれないが
数名の方は全て30代から40代の
お若い方だった。
その全ての方が、大切な自分の前歯を
失った理由は全く同じだった。
昔、怪我で前歯の神経を取って差し歯にしていた被せが、
何らかの理由で歯根破折と言う歯の根っこの折れを生じて、
抜歯せざる得なくなったと言う理由だ。
前歯はセラミックもあれば、保険のプラスティック冠も
あったが、歯の神経は全て処置されていて、
土台はメタルコアと言う金属の杭のようなものが入っていた。
そして、そして、全ての方が前歯の噛み合わせが
あまり良くなかった。
逆に考えると前歯を失う場合は、多くのケ-スが、
①神経を取って脆くなった歯
②それも必ずファイバーコアと言う力に合わせてしなる土台でなく、
メタルコアと言う金属の土台!
③噛み合わせは、前歯が強く当たっていた。
上記の3条件がそろえば要注意!
歯科医院で定期的な噛み合わせの調整が
必要と思われる。
大切な前歯が、不幸にも歯根破折を起こすと
凄くやっかいなことがある。
それは前歯の表のバルコニーと呼ばれる
骨を失うことが多いことだ。
前歯の唇側の骨を失うと、ブリッジにする場合も、
インプラントにする場合も、凄く困難になってしまう。
だから、ブロック骨移植や、GBRと呼ばれる
人工骨と吸収する特別な膜を使ったオペが必須になる。
大きく骨を移植すると必ず唇は大きく腫れあがる。
上の前歯なら数日間ドナルドダック状態になる。
ステロイドを容易に使うことも治癒の妨げになる
可能性もあるので、使用しづらい。
そして、そして、前歯のインプラントは
インプラントのポジションは凄く難しいのだ。
前歯に1本だけ差し歯が入っているあなた
定期的な歯科医院での噛み合わせの調整を
お薦めします。
まじで!