なぜ、勉強しないといけないのか?
昨日から、週2回の
スタッフ3行報告が始まった。
スタッフが仕事上、嬉しかったこと
反省したこと、相談したいことを
ネガティブは抜きで3行にまとめて
院長に報告する。
それを院長はデータにまとめて、
スタッフMLにアップして、スタッフに公開する。
今日は素晴らしい報告が集まったのだが
私がPCで文章を打ち込む時間が
30分もかかった。
今後、ドンドンと文章が増えると
30分では収まらないか?
嬉しい悲鳴と、悲しい悲鳴!!
今日の木曜日は、通常の診療日なのだが
私の予約だけは朝の9時30分からでは無くて
午前の11時から!
朝の9時から90分間の歯科衛生士学校の
授業をこなして、医院に戻る。
「歯科医院経営が厳しくなって、開業医の先生は
ほとんど授業を引きうけてもらえません!」と
歯科衛生士学校の教務の方は言われるが
それじゃー!2校の授業を引きうけている私は何なの?
と自問自答する。
私は毎回、大きなテーマを持って
90分間の授業を組み立てている。
90分の中で、ムービーやパワーポイントの
資料を駆使しても私が言いたいことは2点か3点!
それ以上を詰め込んでも、どうせ1週間もすれば
人間だから忘れてしまう!
だから私は毎回のテーマを絞って授業をしている。
今日のテーマは?
「なぜ勉強しないといけないのか?」
「歯科衛生士のライセンスを取るだけでなく、
スペシャリストを目指そう!」
この2点だ!
今の日本の現状を考えると、将来は暗いと言わざるを得ない。
間違いなく今後、景気は低迷する。税金は増える。
年金はもらえない?医療費は爆発的に増加する。
人口が減少する日本で、企業は外国人の採用に走り
今より、雇用不安が増大する。
衛生士学校に通う彼女たち若い女性も
将来、結婚しても、出産しても、景気不安から
一生歯科衛生士の仕事を続けざるをえない人が
多くなるのは明白だ。
いや、今でも既にそうなっている。
だから、こんな今の時代だからこそ、
一生使える資格を取る必要がある。
4年生の大学を卒業しても就職が困難な今、
1人で20社も30社も面接を受ける。(それでも決まらない!)
歯科衛生士は逆で、1人に20医院以上から
求人の応募が殺到している。
完全に一般の仕事と、需要と供給が逆転しているのだ!
特に衛生士不足が著しい都内の歯科医院では
歯科衛生士の雇用条件は抜群に良い!
しかし、歯科衛生士になるためには、今では3年間の
授業に耐え、実習をこなし、国家試験にクリアしないといけない。
何だかんだ言っても、生まれたときから物に溢れ
飢えたことのない彼女たちの、心のスイッチを押すことは
中々容易では無い!!
「なぜ人間は、働くのですか?」
「働く目的は何ですか?」
「なぜあなたは今勉強しないといけないのですか?」
歯科衛生士学校の授業、特に1年生は基礎科目が多いために
基本的に授業も勉強も詰まらないことが多い!
(基礎系の先生、ごめんなさい!)
だから、歯科衛生士の仕事が多岐に渡ることを話して、
その中から、興味のある分野を見つけて、その分野を
まずは勉強することを薦める。
自分が好きなことや、興味のあることを
勉強することは人間は苦に思わないからだ!
そして、歯科衛生士のライセンスもプラチナライセンスだが
中でもスペシャリストになると彼女たちの価値は
また大きく増加することを話す。
例えば、インプラント治療のアシスト、器具の準備、
器具の在庫管理、患者様への説明が完璧なスタッフ、
当院にもそんな優秀なスタッフがいるのだが、
そんなスペシャリストはどの医院からも喉から手が出るほど
欲しい人材だ!
ちゃんとした資格とスキルを持てば
一生仕事で困ることは無い!
なぜなら、ITが凄く進んで、紙の書籍が電子書籍に
完全に代わる時代が例え来ても、必ず人間の口の中には
歯はいつまでも存在する。
だから、歯科医師の仕事も、歯科衛生士の仕事も
無くなることは決してないのだ!
そう言えば、私が受け持っている
授業の科目って何だっけ??