私は自分が小心者という点が
嫌で嫌で溜まらない！

人生初マラソンを前に、土曜日の夜は、
お酒も飲まないで、早めに就寝しようと
思っていたのだが、案の定、なかなか寝付けない！

寝たり起きたりを繰り返しているうちに、朝を迎えた。

朝ご飯はしっかり採ろうと、
アップルパイに卵かけご飯の大盛り！

朝の７時前には、仲間の車が私を迎えに来てくれた。

今回、ご縁が合って私は「２０１１そうじゃ吉備路マラソン」
それもフルマラソンにエントリーした。

練習では１５キロで足にひどい痛みを感じ、
最長でも２０キロ以上走ったことのない私は
２０キロから４２，１９５キロまでは
文字通り未知の世界だった。

仲間と一緒に数名でフルマラソンにエントリ－
したことで、少しだけ心強く思っていた。

仲間は皆、歯科医師で、同窓会の仕事をしていた。

今回のそうじゃ吉備路マラソンは今のマラソンブームを
受けて、昨年の３倍ものエントリーとなり
１２０００名以上のランナーが吉備路を走ることになった。

親友のＯから私はマラソンの走り方を伝授してもらっていた。

とにかく最初の２０キロは周りのハイペースに
惑わされないで、なるべくスローペースで行くこと！

そして２０キロまで体力を温存していて、
残りの２０キロ強に備えること！！

レース前にＯから私は、キャンディ２個と
エネルギー補給の顆粒をもらい、３０キロからに備えた。

フルマラソンのスタートは９時４５分からだったが
直前に私はトイレに行きたくなり、トイレから
戻ると仲間の姿は無くて焦った。

スタートライン少し後方に仲間の姿を見つけて
同時にスタートした。

しかし、親友ＯとＤ先生の初速度に着いてゆけない
私は出だしの３０分、数多くのランナーに抜かれまくった。

私の今回の目標は、あくまでフルマラソン完走！であって
５時間から５時間３０分のスピードに標準を合わせていた。

しかし、最初の１０キロはそれでも周りの
ハイペースに巻き込まれて、１時間５分のペースだった。

腰も足も痛みは無く、快調なスタートだったと思う。

私は自分のペースに近いペ－スメーカーの人を探そうと
周りをきょろきょろしているとある若い男性が目に止まった。

この人なら走り方もしっかりとしているし
大きな人なので風よけにもなる！

私は、その人の背後霊のようにピタッと
後方に着いて、１０キロから２０キロを走った。

この１０キロも同じく１時間５分程度で走ることが
できたのだが、２０キロも走るとこのペースに
着いてゆくのが少ししんどくなってきた。

これはペースメーカーを変えようと
私が次に選んだ人は若いキレイな女性の方！

最近は美女ガー？と呼ばれる若くてキレイな
女性のランナーが増えているとは聞いたのだが
凄くキレイな女性に私は目を付けた。

その方は、以前の男性のようなハイスピードで
なくて、かなりのスロースピード！

このペースが私には心地よいと、またその人の
背後を、背後霊のように着いていっていると
その人の様子が少し変わってきた。

止まっては走り、走っては止まるを
繰り返し出したのだ。

私もその人に合わせて、止まっては走り
走っては止まるを繰り返した。

その時点まで、私は打切タイムのことを
ほとんど理解していなかった。

最終的に５時間３０分で走ればいいと
思っていたので、自分なりのペース配分を
考えていた。

３０キロを少し過ぎた辺りで自転車の方が
大きな声でランナーにこう言って回っていた。

「次のポイントは１、５キロ先です。
後９分で打ち切りますのでお急ぎ下さい！」

後９分？？１，５キロを走る？？？

私は我に返った。

そこから１．５キロを、私は本気で走った。

足が折れてもいので、何とか打ち切りに
ならないように祈った。

過去２０年で一番本気で真剣に走ったように思う！

。。。。。。。


。。。。。。。。。

私がチェックポイントをギリギリで通過した。

私の後ろの人が通った時点で、後のランナーは
全て止められた。

さっきまで私と走っていた女性のランナーも
そこで打ち切りとなっていた。

最後の通過点を何とかギリギリでクリアしたものの
私には既に気力、体力とも残されていなかった。

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。