インプラントの光と影
近所を車で走っていると
見慣れぬ熊本ラ-メンの
大きな看板を発見!
普段ラーメンをほとんど食べない私だが
なぜか直感でそのラーメン屋に入る。
結論として、凄く美味かった熊本ラーメン!
しかし、屋台に毛が生えたような
簡素な作りのこのお店!!
果たして衛生面は大丈夫かと一抹の不安が??
今日は大学であるインプラントセミナーの日。
今日の講師の先生は北九州ご開業のS先生!!
年齢では、恐らく私より1つ先輩になると思われる。
歯科雑誌等で有名なS先生のお話を伺うのは
私は今回初めてであったが、先日私はこのS先生と
ニアミスをしている。
昨年の日本10月に横浜で開催された国際歯科大会の
ある朝、会場のホテルのエレベータ-で
私は初めてS先生とお会いした。
両サイドの髪を借り上げて、後ろで髪を止めている
独特のヘアスタイルと、その尖がったファッションに
私は初対面ながら恐れをなした。
S先生の耳にはイヤリングやピアスと言う言葉を
超越した大きな耳飾りが光っていた。
「怖そう?」
私の正直な初対面での感想であった。
しかし、そんな強面のS先生と私たち岡山大学歯学部は
意外な点で繋がっていて、今回わざわざ岡山で
講演をされることになった。
S先生のお話の論点は明確であった。
「残せる歯まで抜いて、インプラントにしていませんか?」
「歯を残すことに、本当に心からの努力をしていますか??」
確かに、私も最近の多くの症例発表を見ていて思うことは、
「エッ!この歯まで抜いてしまうの??」と言う素朴な疑問だ。
予知性が高いという言葉だけで
私たちは本来なら高い技術を持って臨めば
残せる歯まで抜歯をしていないだろうか?
S先生のお話は、参加した私たちの心に深く響いた。
「歯科医師の使命は、患者さんの歯を残すことである!」
インプラントを始めて19年目になる私も、安易に残せる歯まで
抜歯してまでインプラントにしていないだろうか?
自分の仕事を深く考慮した。
しかし、S先生の症例は凄かった。
写真を見る限り岡山のチベットと呼ばれる当院の立地より
さらに田舎に見えるS先生の診療室!
しかし、診療は本当に凄かった。
保険でもそこまで拘るの?
そんな尖った症例がドンドンと紹介された。
私はこのインプラントセミナーで
本当に素晴らしい刺激を受けている。
臨床を続ける限り、医療に携わる者は
本気で学び続けないといけない!!
そう心から感じるひと時だった。