マカオの歯科医院見学
元旦から体調を崩す。
近くの病院に救急で診てもらう。
私が順番を待っている間にも
多くの救急の患者さんがやってくる。
頭にけがをした子供は、脳外科の先生が
緊急オペ中なので他の病院を紹介されていた。
医師は不足していると言うが
正月から本当に大変そうだった!!
歯科医師の私は、マカオと香港の凄い歯科医院を
見学するために関西空港から香港へと飛ぶ!
香港行きのチケットはスリランカ発券の
復路の半分を使用した。
日本の歯科のレベルは世界でも有数で
アジアでは、もちろん最高と思っている
日本の歯科医師は多いかもしれない。
もちろんSJCDやJIADSなど日本最高峰のレベルで
学んでいる一部の先生は、それを誇るレベルに
達している先生も多い。
しかし、平均的に見ると、日本の歯科のレベルは
アジアの中でも、かなり低いと言わざるをえない。
今の日本の歯科は底が見えない閉塞感を呈している。
それ以上に私が危惧していることは、アジアの中で、
日本の歯科だけなぜか大きく取り残されていると言うことだ。
アジアの各国では、韓国も含めて、歯科の世界は活況を呈している。
歯学部、歯科大学への進学熱も高く、アジアの多くの高校生が
収入も社会的地位も高い歯科医師を目指している。
昨今の、日本の歯科大学、歯学部が大幅な定員割れを起こしていて
高校の進学担当の先生が歯科医師を進めない日本とは
大きな違いである。
どうして、アジアの中で日本の歯科だけ
取り残されているのだろうか?
私は数年前から素朴な疑問を抱えて
アジアの各国の歯科を見学してきた。
中国(上海)、韓国、タイ、シンガポール、ベトナム、
カンボジア、そして、今回のマカオと香港だ。
マカオではAll-on-4と言うインプラント治療を開発したことで
有名なドクターマローのクリニックを見学する予定にしていた。
ドクターマローはポルトガルのリスボン在住の歯科医師であるが、
世界で一番成功したお金持ちの歯科医師とも言われていて
リスボンの彼のオフィスは大学病院よりも凄い規模と
見学に行ったことのある先生から聞いていた。
マカオは元々ポルトガルの植民地だったので
ポルトガルのマローがオフィスを出すことは不思議なことではない。
興味深々で私は香港空港からトランジットで
フェリーに乗り換えてマカオへと向かった。
ドクターマローのクリニックは
ベネチアンと言うカジノホテルの中にあった。
ベネチアン自体が巨大なホテルであり
大音量がドンドン流れる巨大なカジノフロアの数階上に
マロークリニックはあった。
84000スクエアフィート、正直その規模は
想像すらできなかった!