スタッフ歓送迎会
土曜日、診療が終わり
スタッフは夜7時
いつもの居酒屋に集合した。
2010年前期の当院のスタッフ歓送迎会
のためだ。
2010年の前期は、迎えるスタッフは
常勤の歯科医師のT先生、8月1日から当院で研修を始めるF先生
そして、歯科助手のSさんの3名。
送るスタッフは、7月23日で前期の実習を当院で終えた
AさんとOさんの2名の歯科衛生士学校の実習生。
そして、当院5年目で7月末で退職することになった
歯科衛生士のOさんだ。
6名のスタッフが主役とは言っても
一番の主役は7月末で退職するOさんであろう。
色々な話をしながら、Oさんと当院の
そして、Oさんと私の思い出がドンドン出てきて
走馬灯のように駆け巡った。を
Oさんが当院に面接に来た5年前、Oさんは
本当におとなしかった。
その年の4月から、正式に当院のスタッフとして
勤務したOさんは、凄い慎重派で
歯石除去も自分に自信が出来るまで
自ら積極的に行おうとはしなかった。
そんなOさんは、今ではどこに出しても恥ずかしくないほど
歯科衛生士の仕事を確実にこなす。
彼女にとって始めての海外旅行となる上海で
行きの機内で帰りのチケットを無くしてしまったこと
そして、私と共に上海市内の飛行機会社に出向いて
新たに帰りのチケットを買ったことも
今となればいい思い出だ。
折れそうなほど細い体をしている一人暮らしの彼女が
夕食にきちんとした食事では無くて、お菓子などを
食べていると聞いた私は、幕内先生の
山陽新聞さんたホールに招いて
食生活について熱く語ってもらった。
最終的には、会場には立ち見が出て入場を
お断りするくらい大盛況になった幕内先生の
食の話は、最初、私はOさんに聞いて欲しかったのだ。
昔は前歯に強いコンプレックスを持っていて
思い切り笑えません!と言っていたOさんも
当院で矯正治療をして、凄く綺麗になった。
もちろん、岡山での生活はOさんにとって
決して良いことばかりでは無かった。
色々な本当に辛い経験をしても
決して彼女は医院では泣き言やマイナスの
言葉を口にしなかった。
凄く優しい彼女の芯の強い一面を見た感じがした。
歓送迎会の最後にOさんと2人の実習生に
贈るDVDを会場で流した。
送られるスタッフ、当院から卒業するスタッフに、
ムービーを送ることが、いつ頃からか、
当院のお約束になっていた。
最後にOさんから、当院のスタッフ一人一人に
向けたメッセージが読まれた。
「本当に良く頑張ったね!Oさん。
あなたは、絶対幸せにならないといけないよ!」
我が娘が結婚して旅立つように
目がしらが凄く熱くなった。