岡山大学歯学部卒業の
研修医の先生が、土曜日に
3名当院に見学に来られた。

大切に思っている後輩の見学に
うれしく感じた私は
見学終了後、３名を連れて
食事に出かけた。

3名の研修医の先生に、この私が
喜んでもらえることと言うと、
食事をしながらの、お悩み相談しかない！
との独断と偏見からである。

少しでも喜んでもらえたなら
私は本当にうれしい！！

アルゼンチンの敗戦に悲しむ間も無く
日曜日、始発のＡＮＡ便で東京に飛ぶ。

錦糸町のＵ先生が会長をされている
「Ｎ－１会」と言う関東周辺の頑張っている
歯科医院の会合の総会に、私が特別講師をして
お呼ばれしたのだ。

私の特別講演は午後の開始だったが
開場の雰囲気の確認と、他の先生の発表を
聞きたく思って、最初取っていた10時代の便を
変更して、始発の便で羽田に着いた。

最近の連戦の疲れで、私は講演前にマッサージを
受けようと思っていた。

浜松町の駅ビルも、東京駅周辺の店もくまなく
調べたが、ほとんどが午後11時開始で
マッサージをあきらめた私は、お気に入りの
東京駅前丸善「オアゾ」で、ビジネス書を
数冊購入する。

ここは、午前9時から開いているので本当に助かる。

ＰＣの入ったバッグと、ビジネス書の重い紙袋を
引き下げて、会場の学士会館に入る。

会場に入って、参加人数の多さと、その雰囲気に圧倒される。

100名近い参加者！第一号議案の協議とか、
きちんと総会をされている。

総会参加者の人数は、どこかの某日本で一番歴史の浅い
国立大学歯学部の総会より圧倒的に多かった。

一番後ろの席に座り、会場の参加者の方の顔ぶれや
職種をつぶさに観察する。

半数は若い女性！恐らく歯科医師でなくて
歯科衛生士や、歯科助手または受付スタッフ！！

本日用意してきた私の講演内容は、彼女たちを
2時間、本当に魅了出来るのか？

心配に思った私は、急きょ講演内容を組み立て直すために
マインドマップを書き始める。

スタッフの方にも興味を持ってもらえるように　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最近当院の水曜ミーティングで行っている「行動分析法」
の説明の時間を、途中で20分ほど入れることにした。

後は、ちょこちょこと組み替える。

午前の群馬のＮ先生の発表は、スタッフと共に成長する
話で本当に素晴らしかった。

しかし、少しだけ気になることがあった。

スタッフが歯科医院で仕事を通じて感動した話、
患者さんに凄く喜んでもらった話を、Ｎ先生は
ムービーにまとめられていた。

実は、私の本日の講演の１つの売りが
「スタッフが歯科医院で仕事をしながら感動した話！」だった。

思いっきり被っている？？

2時間ほどの私の話は、会場の皆さんの温かい声援に
後押しされながら、何とか無事に終了した。

私はとにかく、目の前の参加者の方に、
喜んでもらえる話がしかたった。

「目の前の方に喜んでもらえることが、

私の幸せだった。」

懇親会で、渡邉美樹さんの話になり、ふと私は我に戻った。

「目の前の人に喜んでもらえることが、私の幸せ？」

この言葉はカンボジアで、渡邉美樹さんから何度も
直接聞いた言葉だった。

その当時は、私はこの言葉が半信半疑だった。

数十億の資産がある渡邉美樹さんだから言える
セリフであって、普通の人間には綺麗事だ？と思ってさえいた。

しかし、私の中で、何かが数年前から変わり始めていた。

私の使命は？

私が自分の命を掛けて追い求めるものは？？

昨日と今日の貴重な経験から
私は何か大きなものを掴みかけていた。

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。