開業19年
ここ数年、新しいスタッフが
入らなかった当院も、5月の
この中途半端な時に、新しいスタッフを
採用することに決めた。
しかし、この新規のスタッフの面接が
本当に大変で、私が一番嫌な仕事は
当院で働きたいと意思表示されてる方に
ダメだと言う不採用の烙印を押すこと。
不採用になった人も辛いと思われるが
不採用の判断を下す人も本当は辛いのだ!!
当院は、色々なご縁が合って
19年前に、この地に歯科医院を開設した。
立地が悪く、わかりにくい場所にあるため
開業して数年は患者さんが来院されなくて
本当に苦労したが、数年後から有難いことに
ご紹介で来院される方が増えていって、
医院の経営もやっと軌道に乗った。
当院の立地は住宅地にあるために
当初からサラリーマンの方の来院は午後6時以降
に限られ、その他の時間帯は、子供や、お年寄り、
そして主婦の方の来院が多いのが特徴だ。
特に、小さな子供さんの来院は最初から多かった。
当院だけではないと思うが
子供の来院にはあるパターンがある。
入園前の3歳、4歳、幼稚園から保育園の時代、
また小学校の6年間は、お母様に連れられて、
定期的に予防を含めた来院をほとんどのお子様が
きちんと継続される。
しかし、中学校に入って、12歳になり
頑張って12歳で永久歯の虫歯ゼロを達成したころから
雲行きが怪しくなってくる。
塾に、部活に忙しくなり、歯科医院に定期検診に
来院される率が12歳の年齢でぐっと下がるのだ。
中学生、高校生で、予防歯科のために定期検診に
きちんと来院される方は残念ながら、半数以下に落ちてしまう。
しかし、その後、大学に入学したり、社会人になって後に
本当に5年ぶり、10年ぶりに治療のために来院されることがある。
今日の土曜日も、本当に5年以上空いて、来院された方が
数名いらっしゃった。
一人は18歳の高校3年生のAさん!
Aさんのことは、忘れもしない!!
小さなころAさんは、乳歯に虫歯を多く作ってしまった。
虫歯が多い上に、歯の治療は大嫌いだったAさん。
暴れまわる、あなたの歯の治療は、本当に大変でした。
しかし、今日5年ぶりに虫歯の治療で当院に来院された時に
あなたが高校3年生になったことを知って私は驚きました。
そして、看護の道に進むと聞い、私は本当にうれしく思いました。
そしてBさん!
Bさん家族は、ご自宅は当院から決して近くないのだが
ある時から家族皆さん全員で、当院に来られ始めた。
10年前のBさんのお口の中の永久歯は、既に多くの歯は
神経を取られていて、余り良くない状況だった。
Bさんはこの7月に結婚されると聞いた。
結婚前に今までの銀歯の見える所だけ
白く変えたいと当院に久しぶりに来院された。
15年前に3歳で泣き叫んでいた子供が、18歳の
大人の女性になっていた。
10年前に当院で虫歯の治療を1年がかりで行った
Bさんが、今度結婚される年齢になった。
歯医者の仕事を通じて、私自身、成長したいと思い
当院で働くスタッフの成長を見ることも
私の大きな楽しみではあるのだが
患者さまの成長ぶりには驚きを隠すことが出来ない。
そうだよな!あれから19年が経過した。
19年って、3歳の子供が22歳になる。
19年って、11歳の子供が30歳になる。
そして、19年って、29歳の歯医者が48歳になる。。
うーっ!年を重ねるのは尊いことなのか?
それとも恐ろしいことなのか?
私にはわからない!!