同窓会のお仕事
あるインプラントのニュースから
テレビ局でも「どうしてそんなことが
起きたのか?」多くの方から質問を受ける。
あってはならないことが起きてしまった。
あれは他人がやったこと!
いや他山の石ではなくて、インプラント治療に
関しても、私たちは独自の基準をもっと
設けるべきではないか?
きちんと行うとよく噛めて素晴らしい
インプラント治療の未来を心配する。
ある同総会の会長さんから、私に1本の電話が入る。
私は6年前より岡山大学歯学部同窓会の
会長の重責を背負っている。
「同窓会の活動に関して
会員の先生の協力や理解が得られない!
メリットが無いと言われる。」
私たち、岡山大学歯学部同窓会も全く
同じ悩みを持っている。
全国に10万人いる歯科医師の中で、
わずか1500名が岡山大学歯学部同窓会員だ。
1500名の会員数は日本最小だ。
岡山県内に在住する会員の先生なら
まだしも、関東より向こうに住んでいる
会員になると、出身が岡山大学歯学部で
あることは何のメリットも持たない。
東京大学出身なら、それがブランドになるように
歯科の世界でもブランドがある。
それは東京医科歯科大学だったり、大阪大学歯学部だったり
○○歯科大学だったりする。
概ね偏差値の高い大学が。ブランド価値も高い。
岡山大学歯学部は地方の歯学部だし
今では決して偏差値も高くないので
岡山大学卒業を名乗っても
患者さんへの訴求効果が少なく
同窓会の活動に魅力を感じない!
そう思われるのは当たり前かもしれない。
しかし、若い会員の先生から
同窓会の価値やメリットという言葉を
聞くたびに私は大きな違和感を感じる。
価値やメリット?
誰にとっての??
自分自身にとって!
それはある意味でエゴではないか?
私たちは国立大学歯学部を卒業させてもらった。
私たち一人一人には卒業までに
多くの税金が使われている。
びっくりするほど多くの税金が
私たちの育成には使われているのだ。
だから、私たちは世間の皆様に恩返しをする必要がある。
歯科医師会や同窓会の仕事を通じて
社会に貢献する必要があるのだ。
日本最弱小と言われても、同じ釜の飯を食った仲間が
全国に1500名いる。
その1500名が皆、他の人の役に立つように
一生懸命に頑張れば、岡山大学歯学部を
全国的にブランディングすることさえ
私は可能だと思っている。
今年は同窓会設立25周年にもあたる。
日本最弱小の集団だからこそ
シガラミのない思い切った活動もできると思う。
会員だけでなく、一般の方に喜んで頂けるような
同窓会活動をもっともっとしたい!!
そして先輩から受け継いできたこの思いを、しっかりと後輩にもリレーしたい!