最福寺の住職、池口恵観先生
ソウルの友人オーさんから
ダンボール箱1杯の食料品が
届く!
全ての食料品が、韓国らしいもので
ハングルの表記しかない!
これは何?あれは何?と家族で
楽しみながら食べるのはとても楽しい!!
でもその中で1点だけ、お酒か?お水か?
それとも化粧水かわからないものがある。
飲むべきか?顔につけるべきか?
真剣に悩む!!
私はある意味で、人との出会いには凄く
恵まれていると思っている。
6年前、私はあることで真剣に悩んでいた。
宙ぶらりんな状況で、前にも後ろにも進むことが
できないで、本当に悩んでいた。
その悩みを、ある医師の先輩に相談したところ
その先輩から池口恵観先生をご紹介された。
池口恵観先生は、室町時代から続く行者の家系で
今は鹿児島の最福寺の住職をされている方だが
岡山大学医学部の客員教授でもあり、
医学博士でもある。
6年前に、池口恵観先生は岡山グランヴィアホテルに
来られたときに、私は初めて池口先生とお会いしてお話を
聞くことができた。
すると不思議なことに、当時の大きな悩みは
先生のおかげで、すぐに解決できた。
この6年間、鹿児島の最福寺にお参りに行こう行こうと
思いながら、忙しさにかまけて行けないでいた。
そして、先日その先輩とお話をした時に
「近いうちに、もし鹿児島の最福寺に行かれるなら、
ぜひご一緒させてもらいたい!」とお話をした。
するとこれも凄く不思議なタイミング!
「池口先生が来週岡山に来られるので、食事会に
参加できるように、私が口を聞いてあげる!」
と内輪で開かれる食事会に、私を特別に参加させて
もらえることになった。
岡山を代表する料亭「I」で開催された食事会に
参加された顔触れは凄かった。
岡山大学医学部を代表する錚々たる面々!
○○医療センター長!○○科教授!!
90%が医師の中で、歯科医師はもちろん私ひとり!
ただ救いは、ほとんどの先生が岡山大学医学部出身だったこと!
岡山大学歯学部出身で、同窓会の会長をしている私を
「医学部も、歯学部も、兄弟みたいなものじゃないか!」
と優しく受け入れてくれた。
しかし、医療の最前線にいるはずの医師の先生方と
お寺の住職である池口恵観先生との組み合わせは
最初は凄く違和感を感じていた私だが
多くの先生と話をしていて、その考えが間違いだと
悟ることになった。
「現代医学には限界がある。」
「どんなに医学が進歩しても、助けられない人がいる。」
「医師なるものは、施しの気持ちが重要である。」
私たち、歯科医師と医師との大いなる格差を感じる
時間でもあった。
医師の背負っているものは、歯科医師の背負っているものより
はるかに重くて重要である!!
格差は当たり前だ。
私が持参した池口先生の著書に池口先生が
サインをしてくれた。
そのサインには「背暗向明」と書かれていた。
どんな時でも明るい、光のある方に一心不乱に
進みなさいという意味。
そういう気持ちでやりなさいと言われた。
6年ぶりに私が陥っているある苦難も
この言葉だけで解決できる気がしてきた。