歯学部、歯科大学に通っているあなたへ!
京都の方から
当院に電話がかかる。
歯周病で悩まれていて
京都から当院まで
来たいとまで言われる。
「ちょっと待って下さい!京都には素晴らしい
歯科医師の先生、いっぱい、いらっしゃいます。」
そう言ってJIADSやSJCDと言う
日本でも有数のスタディグループに
在籍されている京都の先生の住所を調べ始める。
これがなかなかネットで調べても出てこない!
昔もらったJIADSの名簿は
私は何処に仕舞い込んだ?
日本の医療も、もっと情報公開をするべきだ!
私はこんなオペが出来て、成功率は何%!!
そのような生きた情報を、日本中が求めている。
先日の歯学部、歯科大学の同窓会の会議でも
問題になっていたことが、歯科医師の国家試験の合格率だ。
ある年から、歯科医師の国家試験は急に難しくなり
合格率は急激に低下した。
今では歯学部、歯科大学では6年間の教育を終えて、
卒業試験にも無事通り、歯学部、歯科大学を卒業した
学生さんの3人に1人が国家試験に不合格になる。
(ちなみに医師はほぼ90%合格する)
この合格率の低下の背景には歯科医師の受給問題が
あると噂では聞く。
歯科医師が増えすぎたので、出口で調整しようと言う訳だ。
今現在、歯学部、歯科大学を卒業した3人に1人は
国家試験浪人となり、1年間は診療もできないまま、
浪人生活に入る。
そうでなくても、歯学部に入学する前に、数年間
浪人している学生さんも多い。
今では国試に合格しても、1年間の研修医の期間が
義務化されている。
そのような事実を高校の進路担当の先生はよくご存じで、
今、「歯科医師になりたい!」と言うと
歯医者の息子や娘以外の場合、強力に反対されると聞いた。
そして、歯学部、歯科大学を目指す高校生も急激に減少した。
歯学部、歯科大学の来年の倍率はもっと低下する。
私立歯科大学の中には、つぶれる学校が出てくるとまで
噂されている。
医師が足りない、足りないと叫ばれているその裏では
歯科医師は過剰、過剰と言われているのだ。
このような状況で、今一番元気が無いのは
歯学部、歯科大学の学生さんたちだ。
現役の高校生は、歯科の道に魅力を感じないなら
進路変更すれば良い!
私たち、歯科医師は既に国家試験を合格しているので
目の前の患者さまに一生懸命になればいい。
そんな中、受験戦争を勝ち抜いて、やっとの思いで歯学部に入学した
学生さんたちの悩みは深い!
「こんなことなら、もう少し頑張って
医学部に入れば良かった!」
「薬学部のほうが、将来は安定して
いたのではないか?」
「歯科医師の国家試験、このままもっと難しくなると
どうしよう??」
大きな不安が渦巻いている。
急激に歯科医師不安が起こっている今
私たちは先輩の歯科医師として、何をするべきなのか?
それは、やはり、、歯科医師として楽しく仕事をしている姿を
学生さんたちに、きちんと見せるのが一番だと私は思う。
「あんな風に笑顔で自信を持って仕事をしたい!」
日本には十万人近い歯科医師がいて、日々
診療に当たっている。
「いやー!歯科医師の仕事って最高に楽しいよ!」
「患者さんに毎日凄く感謝されて、本当に
歯医者の道を選んで良かった!!」
後輩を前に痩せ我慢でもいいので
私たちはこんな風に話をしたいと思う。
全国の歯学部、歯科大学の学生さんたちへ!
「あなたの選んだ道は間違いない!
日本には歯が悪くて困っている人が今でも多くいる。
自分を信じて、努力を続け、立派な歯科医師に
なろう!」
お互いに頑張ろう!!