5年後のなかの歯科
最近、遠方から紹介で
来院される方が多い!
その方々に共通しているのは
かなり状態が悪いって言うこと!
「今までお困りだったでしょう!」
最近、何度も同じセリフを言う私!
患者さまの模型とレントゲンを前に
治療計画の立案に戸惑う!
家を建てるために、設計図が命のように
歯の治療には、治療計画書が命となる。
だから、だから、悩む!!
今日のスタッフミーティングで、来年2010年の
スタッフの個々の目標設定の時間を取る予定だった。
そのミーティングの前に、院長の私にこんな質問が来た。
「なかの歯科は1年後、5年後、どのように進むのですか?」
「院長は、どのような方向性を持たれているのですか?」
確かにスタッフ個人の1年後、5年後の目標を立てるためには
一日のほとんどの時間を共有する当院の1年後、5年後の目標と
方向性をきちんと私が提示する必要がある。
私は当院の1年後、5年後の目標を、
スタッフに具体的に話した。
スタッフの人員配置は何名!5年後にはドクター何名、スタッフ何名、
院長はこのような方向性で、こんな診療を目指す。
5年後、私が51歳になったとき、当院はこうなっていると
青写真をスタッフに示したのだ。
その青写真は、日本の今後の経済予測に大きく関与するので
経済評論家でもない私だが、私なりに予測している日本の将来について
その時にスタッフが、職種や立場によって、それぞれ求められることも
具体的に話した。
今後の日本について私は3点の予測を上げた。
1、金利の上昇
2、インフレ(物価上昇)
3、金などのメタルの価格上昇
民主党の政権になり、歯科の世界には不利だとは感じているが、
日本全体が良くなれば良いと思っていたのだが
情けないことに、日本の借金は今後も大きく増え続けそうだ。
そんな今後の近未来を予測して、様々な職種のスタッフに
私は提言を行った。
受付のスタッフには、より高いコミュニケーション能力を目指すように
歯科助手のスタッフには、プラスαの新しい能力の取得
歯科衛生士には、より高いレベルの予防処置は当たり前、矯正のテクニックを必ず覚えること
そして、最後に歯科技工士のスタッフへ!
当院には2名の歯科技工士がいて、
日々院内で頑張っている。
その歯科技工士の将来は、一番きついかもしれない。
(これは脅しでは無い!技工士が覚悟しないといけないことだ!)
理由その1、中国技工の問題が合法的になった今、
人件費の関係上、技工の中国への流出は決して止まらない
理由その2、今後、金やパラジウムの価格が高騰することで、
歯科医師は、脱金属の治療を今後追い求めるようになる。
そのため、金属を使用した技工は極端に減少する。
理由その3、ブリッジやクラウンの固定式の補綴は、
恐らく5年以内に保険から切り離される。
保険に残っても、間違いなく需要は確実に減少する。
先日、飲みながら話をした大阪のカリスマ歯科技工士の
N先生も全く私と同意見だった。
これから日本の歯科技工士が生き残るには
ノンメタル技工と、コンピューターを使用したキャドキャムの利用
これしかない!!
熱く、熱く、時間を忘れて語ったので
一番肝心のスタッフが自分の目標を実際に考える時間は
1分すら取ることが出来なかった。
なかの歯科のスタッフは1週間以内に
仕事に関する目標10と、プライベートの目標10を
必ず決めて、手帳に自分の文字で書き写すこと!!
そして、そして、その目標を暗記すること!!
「あの歯科医院に勤務すると、
夢や目標が実現するらしいよ!」
そのような噂が流れる歯科医院に
私はしたい!!