祝!18000!!
午前中も午後も
かなり困難なインプラントのオペ!
アシストしたスタッフの頑張りで、
両オペとも無難に終わるも、
体中に汗を掻いてしまい疲れ果てる。
先日の岡山歯学会のランチョンセミナーのY先生の話で
インプラントのオペの困難さを再考することができた。
インプラントのオペに、決して簡単なオペはない!
だから細心の注意を払い、全力を掛ける!!
先日から、私はソワソワとしていた。
それは当院の記念すべきカルテナンバー18000番が、
カウントダウン状態だったからだ。
当院は18年前の4月に、この地で開業した。
開業した初年度は、立地の悪さからか?知名度の低さからか?
患者さんがほとんど来院されなくて、特に1年目の夏の暑い時は
一時期、ほとんど患者さんが来院されない時があって、本当に心を痛めた。
ここだけの話!
私は開業してわずか3ヶ月後、1年目の夏に
近所の不動産屋さんを訪ねて、今の土地を売って
別の土地が買えないかと相談していた。
この場所では商売にならないと、わずか3か月で
匙を投げたのだ!(心底情けない私だった。)
そんな私の不穏の動きを、近くのある歯科医師の先生が耳にして、
かなり厳しく叱られた記憶がある。
それで移転も出来ない!ここで腹を括るしかないと
決断して、それから本気で頑張れた気がする。
1年目の頑張りは2年目からは徐々に数字になって現れた。
2年目からは、こんな不便な立地にも関わらず、
口コミで多くの患者さまに来院して頂いて、
嘘のように忙しくなった。
当初3台だったユニットは、4台になり、5台になり
7台になり、10台になり、そして11台となった。
当院は18年間、右肩上がりを続け、記念すべき
18000番目の患者さまが来院されるのが
時間の問題となっていた。
簡単に18000と言うも
この数字は大きな意味を持つ。
普通の歯科医院は、半径1,5キロからほとんど全ての
患者さまが来院される。
だから開業する前は必ず市場調査を行って
人口が多く、歯医者が少なく、見込み来院数の大きなところが
有望な開業立地と言える。
しかし、当院は違った。
18年前の開業時に、モリタと言う日本で最大級の
歯科メーカーに市場調査を依頼したところ
1日予想来院患者数はわずか17名であった。
歯医者がこれほど多くなった今ではなくて
18年も前のことである。
理由は簡単だ。
当院の周りには余り人が住んでいなくて、
当院から半径1、5キロの円をコンパスで書いて、
その円の中に含まれる人口を計算しても
わずか15000人もいなかったのだ。
その癖、歯医者は多くて、半径1,5キロ以内に
何件もの歯医者がある。
いったいどこから当院に来院されるのだろう?
そう不思議に思った私は、今までの18000名の
調査が大切と大枚を叩いて、GISマーケティング調査を行った。
GISとは、コンビニやマクドナルドの出店の時に
普通に使われている手法であるが
このGISを使うと、その店舗には、どの地域から
お客様が来店されているのか?
どの地域が強くて、どの地域から少ないのか?が
一目瞭然となる。
そのGISの結果を見て、驚いた!
「歯科医院では、ありえません!
と言われた。
当院の場合、患者さまは岡山市内全域から
また岡山県北部からも多くの方が来院されていた。
歯科医院では普通1、5キロの円を書けば
ほとんどの患者さんの住む地域がそれに含まれるのだが
当院では、その大きな円は5キロ以上になっていた。
本当にありがたいことだ。
「勝って兜の緒を締めろ!」では無いが
今までよりレベルアップした歯科治療サービスを
提供するのは院長の私の仕事でもある。
「18000番目の患者さまには、何かプレゼントでもしますか?」
スタッフが私に尋ねた!
「そうだな!花束でも贈って、記念写真を撮りたいな!」
そう答えた私に
「院長、その方が、もし予約外の飛び込みの患者さんだったら
どうしますか?」
「そうだな!予約外で、『歯が痛いから!すぐに診てくれ!』
と飛び込みで来られた患者さんに、
『おめでとうございます!あなたは当院の記念すべき
18000番目の患者さまです!』と言って
花束を渡すのは、何だか気まずいよな!!」
「どうしよう?」
人間の思考は現実化する!
心配し過ぎると、それが現実に起こるのも
単なる引き寄せの法則に過ぎない!!
何はともあれ、18000番目の患者さまの来院に
私は心より感謝したい!
ここまで当院を支えてくれた18000人の患者さま、
いい加減な院長をいつもバックアップしてくれている当院のスタッフ達、そして妻を始めとする、私の家族、皆さまには感謝の言葉しかない!
本当に、本当に、
ありがとうございます!!